【陰謀論】フラットアースを優しく論破するスレ 第23日
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かがやかしい未来像を夢みて愉しくなり、急速に元気をとりもどした彼は、
きらいな人びとをいくら殺してもその中に彼がいちばんきらいな人間――アルネ・ハンセンをふくめることはおそらくできないであろうということをほとんど忘れていた。 ハンセンは彼自身たくましく、すこやかな、有用な、強力な人間の一人である。
身を守る方法を心得ている人間である、つねに、どこでも、自分の名札のついた椅子を見つけ、それを取る人間である、
あるいははっきりとリーバーの名札がつけられたデッキチェアのばあいにそうしたように力ずくに訴えても椅子をうばう人間である。 あのライオンと格闘するにふさわしい毛むくじゃらの手、
大きな四角い歯がそろったあの顎――リーバーはとつぜん身震いした。
そんなことは考えただけでも何もかもぶちこわしになってしまう――明日まで考えないことにしよう。 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 251ページより
音楽がルンバにかわると、キューバの学生たちはスペインの踊り子をパートナーにしようとして一斉に行動を起こした――
それは、だれでも自分が一番さきに駆けつければその女をパートナーにできるというにぎやかな競争だった。
はみだした二人はすぐさまべつの相手をさがしにかかった。
一人はフライタークとの踊りをおえようとしていたジェニーをつかまえた。 もう一人は微笑みをうかべ、演奏されている曲のハミングをしながら、エルザに腕をまわし、その手をとった。
彼女は彼女の大好きな異国の人、美しくて陽気な人の目を見つめた。
目がくらむ思いがした。
ちがう、現実であるはずがない―― だが、いぜんとして彼はやや眉を寄せながら微笑んでいた。
そして彼女は、一本の筋肉をうごかすこともできずに、根が生えたようにつっ立っている自分の腰を彼が抱きすくめるのを感じた。 「さあ、いやがらずに、いらしてください」と彼は非常に丁寧な、説得的なスペイン語でいった。
すこしも傲慢なところはなかった。
「踊りましょう」 エルザはじっと立っていた。
「わたし、踊れないの」と彼女は、おびえて、小さな子供のように小声でいった。
「だめ、だめなの――踊れないの」 「踊れないはずがありませんよ」と彼は快活に彼女をはげました。
「脚があるひとならだれだって踊れますよ!」
そして彼は、重すぎて土台から押し動かすことのできない不動の物体を抱きながら、ひとつ場所で踊るというはなれ技を披露した。
「どうです、おわかりでしょう?」 「ああ、だめ」とエルザは絶望的な叫びをあげた。
「踊り方を習ったことがないんです!」
彼は両手をおろし、後じさりした。
しんそこから不快に思っているような彼の表情を見て、彼女は恐怖におそわれた。 「失礼しました!(ぺルドネメ!)」
と彼はいい、極度に不愉快なものを見たというようにすばやく顔をそむけ、
その場に彼女がたたずんでいるうちに、ふり返りもせずに立ちさった。 ああ、あの人はもう決してふり返ってはくれないだろう。
数秒後にはすでに彼はミセズ・トレッドウェルと踊っていた。
彼女はこの浮かれ騒ぎの申し子というべき愉快な男とひと踊りするために若い高級船員のそばをはなれたのだ。 エルザは胸が張り裂けるような思いを味わった。
すぐにベッドへはいり、心ゆくまで泣きたいと思った。 結果こんな状況になっている辺り
あほなフラットアーサーは消滅したの? tadaup.jp/52756db0d.png
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tadaup.jp/5275fe396.png お前らに見せてる情報など一部だという事を忘れるな
自分で調べろ
人に会って話したり、移動してる暇なんかねーよアホ 大谷がなぜユニコーンって言われてるか分かるか?
分からんだろうなぁ〜マトリックスにずぶずぶのNPCには 小説『愚者の船』の書き出しは今日でラスト
夜にやろう 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 252ページより
アルネ・ハンセンは、アンパロがまずマノロと、ついであの気違いじみた学生の一人と踊るのを眺めていた。
彼女は夜になってから一ぺんも彼のほうへ視線をむけなかった。
三曲目にドイツのワルツが奏されたとき、彼は、扇をつかいながらマノロのそばに立っている彼女のほうへのっしのっしと歩みよった。
マノロは慎重にその場から蒸発した。 ハンセンは彼女の両ひじをしっかりとつかんだ。踊るときに彼が好んでするつかまり方である。
アンパロは口をきくなどという無益なまねはしなかった。
ぐいと腕をひねって彼の手をのがれ、扇を下へおとした。彼はそれに気づかなかった。
つかまえなおそうとして彼が突進してきたとき、彼女は扇をひろいあげるために体をかがめ、彼の足を踵でじゃけんにふみつけ、
だしぬけに体をおこして頭のてっぺんで彼の顎の下を突きあげた。
あまりにだしぬけに口を閉められたために、彼は舌を噛んだ。舌は出血した。 「おい、何てことするんだ」と彼はとがめるようにいい、大きなハンカチをとりだし、何べんも何べんも舌にあてた。
ハンカチには真赤な斑点がいくつもついた。
「だからほっといてくれというんだよ!」とアンパロはいきりたって叫んだ。
「今晩だけはそのくさい身体で行くさきざきへくっついてこられちゃ困るんだよ。
仕事があるんだからね。おっつけ福引きの時間になる。
あんたはあっちへ行っておとなしくビールを飲んでりゃいいじゃないか。じゃましないでおくれ」 「おれだって四枚も買ったんだぞ」とハンセンは彼女に思い出させ、シャツのポケットをさぐり、チケットの控えをとりだした。
「そうだったね、四枚も買ってくれたんだっけね、けちな私生児め」とアンパロは故意にいった。
「四枚も、だなんてぬかしやがる!」そういって彼女は、彼の左袖すれすれにつばを飛ばした。
「いまにおまえはそれを取消すだろうよ」とハンセンはとつぜん威厳をとりもどしていった。
「きっと後悔するだろうよ」彼は椅子へもどり、ビールをさらに二本注文した。 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 268ページより
リーバーはまた楽団にビールをとどけさせ、四回目の『ウィーンの森の物語』を注文した。
音楽と、発砲ぶどう酒(シャウム・ヴァイン)と、星のきらめく空と、やさしい、見込みありげな気分で
くるくるとワルツを踊るリッツィとが、彼をいまも喜びにひたらせ、ほとんど先の愉しみを忘れさせていた。
彼のよだれかけは耳の下にまわり、赤ん坊の帽子はえりくびにずりおちていた。
この世に気苦労がひとつもないといった風情だった。 にたにたと倦むことなく笑みをたたえ、時おり濡れた桃色の舌の先を見せて唇をなめ、甘美な喜びの味をあじわっていた。
リッツィの腰と手をにぎりなおして、彼は、かたお小さな腹を彼女におしつけ、高いテノールで歌詞ぬきの歌をうたいだした。
「ラ・デダダ、ラ・デダダ、ラ・デ・ダ、デ・ダー!」
とリーバーはフォーン〔『ローマ神話』半人半羊の林野牧畜の神〕のようにとびはね、爪先で軽快に回転し、うっとりとリッツィを見あげながら歌った。 リッツィはエコー〔『ギリシア神話』空気と土の間に生れた森の精〕そのもののようにすぐさま「ラ・デダダ」とそれに応えた。 彼は自分がフォーンであるような気がした。
森の空地の奥ふかくすばやく跳び、駆けていくフォーン、するどい、小さな、磨かれたひづめで
腐葉土に深く裂け目のはいった花模様を押しつけていくフォーン。
木々の梢で風がヴァイオリンのようにうめき、ハーブの弦がためいきをついている枝のあいだで
鳥たちの甘美な声がおたがいにラ・デ・ダと呼びあっている。 そして森の精は若い半人半羊の少年を待っている。
はねまわることが大好きな、緑の衣を着た、あつらえむきの、脚の長い森の精を見つけたら、
すぐにとびつく身がまえをしながら、足どりも軽く駆けまわる半神を待っている! アー、ラデダダ、デ・ダと若いフォーンはするどいひづめの爪先そのもので狂おしく急旋回しながら陶然と声をはりあげて歌った。
一方、森の精は上体をうしろへそらし、レースのスカートが浮きあがり、ひらいた扇のようにゆっくりと背中のほうへひろがるほどくるくるとまわるつづけた。 ハンセンは深々と椅子に身体を沈め、ビールびんを抱きながら、眉間にしわをよせて上目づかいぶ彼らをにらみつけていた。
彼らは何べんも彼のまえをとおりすぎた。
最後のときには彼らがあまりにも近くまでやってきたためリッツィのスカートが彼のひざをはらった。
いきりたった彼は、彼女がこんどそうしたら、足をつきだして彼女をつまづかせ、両人を腹ばいにさせてやろうと決心した。 ふたたび彼らがまえよりも一そう騒々しく彼のほうへ近づいてきたとき、彼は身がまえ、さっと足をまえにつきだした。
こんどはリッツィのスカートが彼の顔をなでた。
彼は目ばたきし、ひるんだ。
リーバーの長靴が彼の足指を容赦なく踏みつけた。
ハンセンは地鳴りのようなうめき声をあげてそくざに立ちあがり、肩をそびやかし、
無帽、無防備なリーバーの頭に力をこめてビールびんをうちおろした。
リーバーはびっくり仰天してその場にぴたりと立ちどまった。 ガラスがくだけ、たちまち真赤な長い筋が彼の頭にあらわれ、血がにじみ、急速に下へ流れおちはじめた。
「わかったか?」とハンセンはあたかも何かを論議の余地なきまでに証明しえたかのようにいかめしい口調でいった。「わかったか?」 びんの一撃はリーバーをなお一そう深く幻想の世界へはいりこませた。
彼は山羊のように「めー、めー!」と鳴き、ハンセンめがけて突進し、ちょうど肋骨がわかれる敏感なみずおちに正確な頭突きをくらわせた。
ハンセンは上体を深くおりまげ、あえいだ。
彼が立ちなおらないうちに、ものの数秒とたたないうちに、リーバーはまた突進した。 「めー、めー!」と彼は鳴き声をあげ、全力をこめて頭突きをくらわせ、ハンセンのシャツの胸部に不ぞろいな赤いしみを残した。
「それだけはやめてくれ」とハンセンは胸を波うたせてあえいだ。
彼はまたも頭突きの威力に屈服し、平手でリーバーの顔を押しつけた。
「ちょっと待て。それだけはやめてくれ!」
リーバーはその手をはらいのけ、三回目の頭突きのために後へさがった。 打楽器奏者が紙の帽子を額から押しのけ、リーバーに組みついた。
リーバーはとまどったような顔をし、抵抗しなかった。
ヴァイオリニストはやさしく制するようにハンセンの腕に手をかけ、仔猫のようにふりおとされた。 音楽がだしぬけにやんだとき、
スペインの踊り子とおどっていたキューバの学生たちはその有様を眺めるためにむらがり、
血の花づなで飾られたリーバーの頭を認めて叫んだ。
「何という生々しい血だ! 蛮行万歳!(ヴイヴア・ラ・バルバリダード!」 フラウ・リッタースドルフとフッテン夫妻は
傍観者というよりもむしろ不謹慎な光景を公然と非難する端正の生きた見本として一しょにすわっていた。 フラウ・リッタースドルフはいった。
「この分では、生きて港に着くことができたら、幸いと思わなくちゃいけませんわね!」
あまりにも自明な結論であるがゆえに、フッテン夫妻は答えてやる価値はないと考えた。 リッツィは口に手をあて、衝撃のあまり額にしわをよせて、茫然とたたずんだ。
ヴァイオリニストが彼女の頬をかるくたたいた。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と彼はなだめた。
このやさしい言葉を聞いて彼女は、意識をとりもどし、自分がどんな災厄におそわれたかに気づいた。
小さな、こまかなしわを顔にきざんで、彼女は、彼のそばをはなれ、掌を前へむけて両手をあげ、
苦悶する雌くじゃくのようなかん高い悲鳴をあげながら、上体をまえに倒して、盲めっぽう駆けだした。 ヴァイオリニストはすばやくそのあとにつづいた。
「フロライン、お力になってあげましょう、ぼくにできることは何でもします。おひとりで行くのはおよしなさい」
彼女は肩をすくめて彼の手をはずし、泣きながらかん高い声で笑いだした。
彼女はリーバーのまえを彼には目もくれずとおりすぎた。
彼は彼女が行くのに気づかなかった。あるいは彼女のことを失念していたのかもしれない。
ハンセンは組んだ腕で腹をしっかりとおさえながらひとりでに立ち去った。 ヴァイオリニストは悩める女性を助けてやろうという自分の心意気をすでに後悔していた。
女はきわめて恥知らずにも、いささかの感謝の念をしめさず、
彼が彼女の腕をとって連れていこうとするたびごとに手ごめにされるみたいに「さわらないで!」と金切声をはりあげたからである。
女は左右の壁にぶつかりながらよろよろと廊下を歩きつづけている。
まったく、こんな醜い女は見たことがない。 しかし、育ちがりっぱで、また生まれつき気性がおだやかであるためだろうか、
彼は自分に課した仕事に敢然と立ちむかってへこたれず、ついにやっかいな女をしかるべきドアのまえまで送りとどけることに成功した。
彼は思いきり音をたててノックし、そして待った。 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 288ページより
リッツィはまだ踊っているだろう。
そして踊りのあとで彼女の豚ちゃんと時のたつのも忘れてどこかの片隅にしけこむだろう。
ミセズ・トレッドウェルはほとんど顔がくっつくほど鏡にむかって体をのりだし、しげしげと容貌を点検し、
仮装舞踏会のさいにいつもしたように顔をつくりかえる愉しみに興じはじめた。 ドアがさっとおしあけられ、リッツィがとびこんできた。
がくっとひざをつき、泳ぐようにして起きあがった。
顔がゆがみ、支離滅裂なことを口ばしり、目に涙をいっぱいためていた。
「この方をおねがいします、奥さま」と若い男はいった。
「わたくしは楽団の者ですので、すぐに部署へもどらなければなりませんから」
「ごくろうさまでした」とミセズ・トレッドウェルはこの上なくやさしい口調でいい、ドアをしめた。 リッツィはあたりはばからぬうめき声をあげた。
寝いすに長々と身体を横たえ、堪えがたいほど長いうめき声をあげつづけた。
「ああ、けだもの、野蛮人、畜生」と彼女は単調にくりかえした。
ミセズ・トレッドウェルは、リッツィが服をぬぎ、ナイトガウンに着がえるのを手伝ってやりながら、
気分が浮きたち、「だれが?」ときいてみたくなったが、かろうじてこらえた。
彼女は体熱でぬくもり、すさまじい、すえた、じゃこうの臭いを発している衣服をひろいあげ、きちんとかたづけることまでしてやった。 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 303ページより
船長はブリッジでの午前なかばのコーヒーにシューマン医師を招待し、すぐに会話の口火をきった。
「いつになく事件の多い航海でした――」
「災難でしたね」とシューマン医師は無関心をかくそうともせずにいった。 「彼らには船上での作法というものがわかっていないのだ」
「知合う期間もみじかく、なじみのない状況におかれて苦労しなければならないのですからね。
たしかに、自分の美点を最高に発揮できる人はきわめて少いようですね」 船長は語りつづけた。
「伯爵夫人の真珠がぬすまれたと聞いているが――不幸な方だ!
ようやくわしもそう考えるようになったんだが、どうやら彼女の精神状態はかならずしも――」彼は額に人さし指をかるくふれた。
「考えられることです」とシューマン医師はその話題をきりあげるためにいった。 「真珠がはたしてぬすまれたかどうか、たしかではありません。
伯爵夫人は子供たちからとられたと申していますが、
彼女の看護にあたっていたスチュアデスの言によると、夫人はあの日は真珠をつけていられなかったそうです。
子供たちが何かを海へ捨てたのは事実です。ルッツ夫妻がそれを目撃しましたから。
ところが不運なことに二人の証言はくいちがうのです。
けっきょく何ひとつ証明がついていないわけです」 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 321ページより
リッツィはようやく勇を鼓して床をはなれ、思いきって甲板に出た。
彼女は病人のようにショールやらえり巻きやらをまいてデッキチェアに寝そべり、熱いスープを飲んだ。
彼女はじつに無口になり、航海がおわるまでひとりですわり、ひとりで散歩し、食事は部屋へとどけさせ、
目がよく見えないかのように、あるいはつらい知らせをうけとったばかりであるように、憂鬱そうな、途方にくれたような顔をしていた。 ミセズ・トレッドウェルは朝食の帰りにリッツィにオレンジをもってきてやり、そしていった。
「今朝はリーバーさんが起きて、歩いていらしたわよ。とても元気そうだったわ」
リッツィはオレンジの皮に爪をつきさし、悲鳴をあげることのできる何かの皮をはいでいるかのように、一部をひきちぎった。
「関係ないことよ、わたしには」
と彼女はいって、果実に歯をくいこませた。 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 329ページより
船がワイト島にさしかかったとき、ジェニーはエメラルド色の芝生のなかに、
小さな、可憐な森にかこまれて、お伽話に出てくるような城が立っているのを見てうっとりした。 芝生は波うちぎわまできちんと刈りこまれていた。
船が岸すれすれに通過したとき、彼女はまたも自分は錯覚をおこしていると思った。
彼女の嗅覚はおうおうにしてありもしない異臭を感じるからだ。
さまざまな草、刈りこまれたばかりの芝生、草をはむ牛のにおいだった。 「そうよ、そうよ」とエルザはほとんど仕合わせそうにいった。
「ほんとうよ。わたしはまえにもここを通ったことがあるの。これで四度目だわ。
そしていつもすてきなにおいがするの。
ちっちゃいときは、天国ってこんなふうじゃないのかしらと思っていたわ」 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 330ページより
ヴェラ号が水門をとおりぬけ、ヴェーゼル河にはいったときもまだリッツィは、
リーバーが彼の席へもどっていると知って、船長のテーブルへかえることをこばんでいた。 彼女は、デッキチェアにかけているときに、それを彼女はリーバーのデッキチェアからずっとはなれたところへ移動させていたのだが、
せかせかした足どりで通りかかる彼に気づくと目をつぶり、眠っているふりをした――
禿げた頭に大きな絆創膏をはったりして、ほんとに豚みたいな男だわ……ほんとにいやな生活だったわ! 愚者の船(下) K・アン・ポーター
第三部 333ページより
「エルザ、何を見ているんだい? だれをみているのかね?」
二人が話してるあいだ、エルザがかすかに顔をかたむけ、いままで見たこともないような表情をうかべて、
なかば閉じたまぶたの下からひそかにゆっくり視線をさまよわせているのに彼は気づいたのだ。
父親としてゆるしがたいエルザの振舞だった。彼は胸さわぎを感じた。 エルザは真赤になり、口に手をあてた。
「何でもないわ、だれも見ていたわけじゃないわ」
と彼女があまりにもろうばいしながらいったので、彼は口をつぐんだ。 その瞬間にしかめ面をしたハンセンが猛烈な勢でそばをとおり、行きがけにエルザに一瞥を投げかけた。
それは彼が何気なく偶然むけた一瞥だった。
しかしエルザにとっては彼が意図してそうしたかのように残酷な一撃となった。
これまで彼は、いつもうすい空気でもみるような、あるいはめくら壁でもみるような目で彼女を見てきたからだ。彼女はひるんだ。 彼女の父親はいった。「あれは、けっきょく、おまえにふさわしいような男じゃなかったのだよ」
彼女の母親も衝撃をうけて同意した。
「おまえに似つかわしいなんて」と彼女はあざけりをこめていった。
「たとい束の間にせよ、いったいだれが考えたんだろうね」 わたしには憎らしい振舞しか見せなかったけれど、でもあのアンパロという女には気違いみたいに熱をあげたし、
またあのいやなリーバーさんをそれ相当の理由でなぐりもした、きっと彼は情のきつい人なのだわ、
ただ彼はわたしを一ぺんも人間らしくあつかってくれなかった、
でも、そんなの何も気にする必要はないのだわ。でもやっぱりこだわりたくなる。
何もあの人にもとめているわけではない、目をむけてもらいたいとさえ思っているわけではないのだけれど。 むしろあの学生さんこそ一生忘れられない人だわ。
音楽の調べがながれる甲板で、あの人はわたしの身体に腕をまわし、不思議そうに微笑みながら甘い声ですすめてくれた――
でもやっぱりわたしには踊れなかった。
彼女はあまりにふかいため息をついたので、釈明しなければならないと思った。
「疲れているだけなの」と彼女は両親にいった。「気分がわるいわけじゃないの、ママ」 >>804
×わたしには踊れなかった。
〇わたしは踊れなかった。 はい、書き出し終わり
この本自体も残り2ページ
>>126-131のアメリカ人カップルの会話で終わりね 考察は明日にするか
どこを言いたいかはもう分かってるだろう?
簡潔にやるとするかね
今日貼った>>755-758にもヒントがあるよ! >>767
×かたお小さな腹を
〇かたい小さな腹を >>771
×まわるつづけた。
〇まわりつづけた。 >>772
×上目づかいぶ彼らを
〇上目づかいに彼らを >>756
あっこれの一枚目のガラガラヘビがやってくるはガラガラヘビフォルダのやつね まあ紫の雲とガラガラヘビは無関係でもないけどねくっくっく >>758
上の一枚目の補足
花火のサイトちゃんと読めば分かるけどね
吉祥金剛(読み)きちじょうこんごう
kotobank.jp/word/%E5%90%89%E7%A5%A5%E9%87%91%E5%89%9B-474569 やっぱ簡潔な説明するのもめんどいな
>>755-758で十分だろう スクショに書いてない情報も少し書くと、9月の満月の名前に「コーンムーン」があること
作中の満月の日と同じ9月11日の満月は本の発行された年(映画も同年製作)の1965年(満月カレンダーってサイトより)
同じく直近で9月11日が満月だったのは2003年、2003年の今年の漢字は「虎」、もちろん阪神がリーグ優勝したからだ(日本一はダイエーホークス)
コーンフレークは生産者さんの顔が浮かばへんのよね、 浮かんでくるのは腕組んでる虎の顔だけやねん
テネリフェに入港した9月9日ももちろん重要だろうな リックとラック、アルマンド(ドイツ風)とドローレ(痛み・悲しみ)
真珠を海へ落としたのはラック(ドローレ)、ラックはうさぎに例えられていたな
ドイツ(独)、独島(竹島)、竹島はかつて松島と呼ばれていた、竹と竹の子、竹を割ったような性格、縦割り
落ちた真珠に関しては偽物(ガラス玉)かもしれないと複数のキャラが言及するが、作中では曖昧なまま終わる
もしガラスで出来た真珠だったら? wind(風)とwindow(窓ガラス)、風の目、風は舞い上がる、風神雷神、雷は落ちる 伯爵夫人の左手の真珠と右手のエメラルド
ディスティニーストーンの魔のエメラルド
光のダイヤモンドと闇のブラックダイヤ、ブラックダイヤは「黒いダイヤ」、トリュフ、松煙
サルーインがジュエルビーストに埋め込んだ無のサファイア、後に設定が変わって、
無のサファイアではなく、主人公たちが集めてるのとは別の、サルーインが作った対のディスティニーストーン10個を、
ジュエルビーストに埋め込んだということになった
なら主人公たちが集めたディスティニーストーン10個はまとめて有のルビーと言ってもいいかもしれない
三大宝石はルビー、サファイア、エメラルド
キーはやはりエメラルドだ サファイアとアイオライト(ウォーターサファイア)
アイオライトはリンクスストーン、スパニッシュラズライト
青金石、天藍石、菫青石
リンクスは大山猫、リックとラックは子供の山猫
マトリックスのアイオ、マトリックス レザレクションズのレビューで演者の老いを指摘するブログも貼ったな で、スパニッシュ(スペイン)はヒスパニアで、「隠れた土地」「ウサギの土地」 うむ、簡潔に書けましたね
とにかくラピスラズリ(琉・瑠璃、青金石)は重要だ
またここでも繋がった
なぜ青の洞門の対岸にはネモフィラ(瑠璃唐草)が咲いているのかとか、考えたら楽しくならないか?
トンネルはハガレンのスロースが掘ってたな
とんねるず、ガラガラヘビがやってくる >>820
×スロース
〇スロウス
横穴を掘るってのもやはり何かあるかもな うさぎの穴は、しばらくはトンネルみたいにまっすぐつづいて、それからいきなりズドンと下におりていました それじゃ俺は読書したいのでしばらく書き込むペース落とすとしますか
お前らもちゃんと調べろよ!m9( ゚Д゚)
じゃあのノシ >>754
フラットアースに興味の無い青火に荒らされ始めてもフラットアーサー達は何もリアクションしなかった
それによって一番フラットアースに興味が無いのがフラットアーサーだったのが露呈したんだよ
今は反ワクチン界隈辺りでバカ晒してるんじゃないかな? >>817
少し補足
ディステニィストーン
dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3
>ロマサガではエメラルド、ダイアモンド、ブラックダイア(前者二つはワンダースワン版では入手可能)が入手できないが、
>製作総指揮の河津秋敏氏が自身のTwitterおよびミンサガのアルティマニアにてその真相を語っており、
>入手不能なDSがあるのは容量不足やバグの類ではなくあくまでも当初からの予定通りの仕様である。 【魔の島】
wikiwiki.jp/sagadic/%E3%80%90%E9%AD%94%E3%81%AE%E5%B3%B6%E3%80%91
>移植版では、特定の条件を満たすと【『光』のダイアモンド】のイベントが発生しエメラルドが入手できる。
【『光』のダイアモンド】
https://wikiwiki.jp/sagadic/%E3%80%90%E3%80%8E%E5%85%89%E3%80%8F%E3%81%AE%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%80%91
>【魔の島の秘宝】において【エメラルド】を入手できるイベントが発生するようになる。 【魔の島の秘宝】
wikiwiki.jp/sagadic/%E3%80%90%E9%AD%94%E3%81%AE%E5%B3%B6%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AE%9D%E3%80%91
>終盤までに手に入る8つのデステニィストーンを手に入れてから挑戦した場合、ここの主ウェイ゠クビンの反応が明らかに変化する。
>【『光』のダイアモンド】をクリアすることが条件なので、MSとは逆に終盤まで放置するのが定石となる。
>その際に一度すべてのデステニィストーンを明け渡すことになるので、【オブシダンソード】の熟練度は0になる。
>しかし、失意の中で帰ろうとすると… 【そんな‥‥すべてのデステニィストーンをうしなってしまった‥】(URL省略)
【魔の島】に【デステニィストーン】を8つ所持している状態で最上階にいる【ウェイ゠クビン】に話しかけ、船員を目覚めさせる方法を聞いた後
「人一人救えずに世界は救えない」を選んだ後に、ウェイ゠クビンによって持っていたデステニィストーンを奪われた後に表示されるメッセージ。
この後船員が目覚め、船で帰還すると・・・
→【わしのエメラルドを返せ!】
【わしのエメラルドを返せ!】(URL省略)
持っていたデステニィストーンを奪われた後に
船で脱出した後、【シェラハ】の声と共に空から降ってきた
【エメラルド】を含む奪われたデステニィストーンを手に入れた直後のウェイ゠クビンの台詞。 魔のエメラルドを手に入れる条件は光のダイヤモンドを手に入れること(ワンダースワン移植版)
そして最後の10個目は闇のブラックダイア
初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き8(URL省略)
はっきり言って、SFC版を遊んだ人間にとってこれほど驚くことはないだろう。
SFC版では闇のブラックダイアは絶対入手不可能の幻のアイテムだったのだ。
同じく入手不可能だった魔のエメラルドや光のダイアモンドはワンダースワン版で入手できるようになったのだが、
闇のブラックダイヤだけは手に入れることはできなかった……。 ミンサガでの入手順は結構自由なのかもしれんが、スーファミ版からの歴史で考えると、
光のダイヤモンドを手に入れるのが魔のエメラルドの入手条件、そして最後に闇のブラックダイアが手に入るようになった
光と闇の間にあるのがエメラルドだ
俺が>>817で言いたいのはそういう事ね >>825
興味あるし、フラットアーサーには感謝もしてるよ
でも俺から見たらフラットアーサーは同じところから動かざること山の如しだけどねー
これがステータスの違いってやつか まあ気楽にやろうや
どうせすべてを知る事なんて不可能だからな
ただもういくつか法則は見つけた
神が居るのは間違いない
唯一人の神が どんぐりレベルが足りないとか出たから焦ったわ
簡単だな
単発スクリプトには確かに有効だな 澁澤龍彦の『極楽鳥とカタツムリ』の初っ端の「儒良(じゅごん)」、これは愚者の船の真珠とエメラルドと似通ったエピソードですな
高丘親王の話が全編収録されてる『高丘親王航海記』も気になりますね〜
なにせ終盤に真珠が出て来て「声」と関係してるらしいからね
まあネット上にある情報だけでも十分だが、蟻塚に埋まってる石が「翡翠」だという情報は澁澤龍彦の著書にしか無い貴重な情報っぽい
俺に感謝したまえ 翡翠(ヒスイ)といえば糸魚川
糸魚川の翡翠といえば日本の「国石」 エメラルドの和名は「翠玉」「緑玉」
「翠」の字には「翡翠」の意味は無いが、「カワセミ」という意味がある
そして翡翠(ヒスイ)は中国では元々カワセミの別名だった
翡は雄、翠は雌のカワセミ 糸魚川本翡翠/18金『慶賀鳳凰ピンブローチ』
shogeikan.co.jp/products/detail/2385
日本の国石「翡翠」を抱く黄金の鳳凰。歴史に残るご慶事を記念し謹製された、気品と華やぎに満ちた宝飾品。
天皇陛下が即位された令和元年5月1日は、日本の歴史に残るご慶事を目の当たりにした瞬間でした。
『慶賀鳳凰ピンブローチ』は、まばゆい18金と日本の国石である「翡翠」を贅沢に用い、祝意の念を込めて謹製された宝飾ピンブローチです。 稀少な素材を美しく象った至高の逸品
本作に用いられているのは、翡翠の中でも絶世の深い緑色と光沢をもつ新潟県産の糸魚川本翡翠。
世界的にも名高いこの翡翠は国の天然記念物に指定されているため、現在は採掘禁止となっています。
本作では指定以前に採取された翡翠のうち、高品質のものを選び抜き、艶やかな丸珠に磨き上げました。
翡翠の中央にはきらめく18金製の菊の御紋。
そして、18金で立体的に造形された皇室の象徴・鳳凰が翡翠を抱えます。
熟練職人の手により羽の一枚一枚まで作り込まれた鳳凰は、輝きながら天高く飛翔し、日本の末永い弥栄を願っているようです。
金色の鳳凰に翡翠を添えた豪華なピンブローチは、他ではご入手いただけない弊社オリジナル仕様。
ぜひご愛用いただき、気品ある紳士淑女のお洒落をお楽しみください。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています