SDGs=国連が掲げる17の持続可能な開発目標。その取り組みの一つとして、フードロスの削減があります。売れ残りや食べ残しで、余った食べ物が捨てられてしまうフードロス。実は、そのフードロスよりも、数倍も多くあるとされるのが、調理する過程で捨てられてしまう、食べ物の切れ端などの「隠れフードロス」です。これをゼロにしようと、いま、新たな取り組みが始まっています。


年間およそ1億食売れる「吉野家」の牛丼。その味に欠かせないのが、じっくりとタレで煮込んだタマネギです。

「タマネギは吉野家の牛丼の命。タレの中で甘味が出てマイルドな牛丼になる」(吉野家の担当者)

そのタマネギは、吉野家の工場でカットされます。しかし、丸ごと使えるわけではありません。芯の周りの部分はくりぬき、表面の色がついた部分は煮込んでも硬いため、切り落とします。こうして廃棄される部分は、取材した工場だけで1日約350キロにもなるといいます。

「タマネギは人間以外食べないので、廃棄物として処理している」(吉野家ホールディングス製造部の浦内貴史さん)

そこにやってきたのが食品ロスの問題に取り組む「アストラ・フード・プラン」の加納千裕社長です。

「まだ食べられる。オニオンリング状のものも入っていて、もったいない」(加納千裕社長)

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf66ed08764e7cc4b7ce8e39e0b208fd4a9b04d6