>>113 デス。
マルヤマデスノート Vol.3.26 by 丸山真一

「Blind Sight-Force(以下BSF)」
技術的・心理的にも中級者レベル(数時間も練習すれば習得可能)
1枚引かせるわけではない。
1回実際にやってみたけど、やはりカードを見て覚えた客以外の客のリアクションは凄まじかった。こりゃ即レパートリー入りだなと
(カードを見て覚えた客も覚えたカードが自由に言った枚数目から出てくるのだから、インパクトは凄かったと思う。即興のサクラについては最後にちょこっと書かれている)
ただ、見て覚えてもらうのは同じ観客に何度も出来る技法ではないな。よほどの常連さんとかじゃないと無理そう..

不特定多数に見せるバーマジシャンとか、流しのマジシャンが使いやすいんじゃないかなと思った。まさに現場で磨き上げたマルヤマ理論って感じ


「18歳の君に」
これは大きく分けて二つの段階に分かれてる。

・新技法?エニー・ナンバー・コントロール
技術レベルは初級、心理的技術は不要
簡単に言えばフォースしたカードのコントロールだけど、「なぜこうするのか」「なぜこうしたのか」が詳細に言語化されてた

・誘導パター、18歳の僕は、時々晴れ気分。
「なるほどなぁ」って感じ。選ばれた方を必ず使うという方法は、完成までかなり試行錯誤しただろうなぁ
この誘導法には弱点があって、観客が1人だけじゃ無理。複数の観客がいる必要がある。(この条件のせいであまり実践に気が向かない)
ただそのおかげで誘導がよりスムーズで違和感なく誘導出来る。
あと、原理はシンプルだけど台詞を覚える必要があるし、ケースバイケースで1つ1つの言葉が繊細に意味を成しているので、少しでも軽はずみな発言をすると怪しまれてしまう(これについても言及されている)ので演者の負担が非常に高い


悪い点ねー..18歳の君にはレベルが高すぎる。メンタルマジックだからというのもあるけど..。理論は筋が通っているんだけど、このマジックに関しては上述した条件を揃えて、相当極めないと実践投入は無理だなぁって感じ
あまり人がやりたがらないマジックだと思うw多分俺もやらない..

エニエニ的に見ると表面上は「Aが自由に見て覚えたカード(最後まで何のカードかコールしない)が、Bの言った枚数目から現れる(しかも数字をコールしてから演者はノータッチ)」といえる。バグラスとまではいかないが、一般の観客やマジックちょっとかじっただけの奴からしたら非常に不可能性が高いマジックだと思う。
因みに自分はエニーナンバーの所だけ変えて実践投入しました。

個人的に2500円でこの情報量は買ってよかったと思った
タネが使える/使えない以前に単純に理論的な読み物として面白かったです
これは買った直後でも時間が経った後でも変わらなかった
実力は確かです。表面上では分からないかもしれないけど( >>99 とか)、読んだ人なら綿密な戦略が分かるはず。

最後に、氏の1つ前のレクチャーノートの商品ページにあった、催眠奇術師 Birdieのコメントを引用。(これは今作、というかDESU NOTEシリーズ全てに通用すると思う)
「丸山真一は私達メンタルを演じる人種が、経験と肌で感じてやっている説明出来ない感覚を、文章に起こして理論的に説明した。これは人にマジックを表現する上で現象以上に重要なレクチャーノートである」

長文失礼しました。