>>790
続き。
あるいは全くの逆かも知れん。
素のSWで6英雄と魔神王のパワーバランスも機能する筈だ、という考えを当初持っていたが、
そうでもなかったからルールを付け加えたとかな。

傍証として当時の清松は、レーティング表の期待値を合わせるとかそういう細かい作業には拘るし、
狙った状況を発生させるメカニズムを巧妙に仕込むという職人芸的な作業も達成しているのだが、
その一方、素人にも分かるような雑な失敗をいくつかやらかしている。

リプレイ第三部で本人も認めている通り、例えばギャロット攻撃時に-4の修正が掛かり、達成値が低くなり、
脱出時もこの達成値を目標にするので簡単に脅威がなくなるとか。
ジャイアントオクトパスの触手を非力なグラスランナーが切り落とすとか。
魔晶石と他のマジックアイテムの価格差とか、そもそも魔法の達成値上昇のルールがめちゃくちゃだとか。

同様に超高レベルでは全く意図しないバランスが発生してしまった、というやらかしはあるだろう。

とは言え、こういうのは後知恵に過ぎないわけで。
最初からこれらの粗を解消したものを出せよというのは無茶な要求だろう。
当時としてはSW第一版は、十分に整理された統一的で美しいシステムだったのは間違いない。