テスラモデルXやモデル3のフロントサスペンションはダブルウィッシュボーン方式なんですがそのフロンドサスのアッパーアームは射出成型の樹脂製とのこと

https://blog.evsmart.net/tesla/model-x/front-upper-control-arm/

https://www.gomutimes.co.jp/?p=128830

材料はBASFのPA6ガラス繊維強化50%のものを使用しているようです。

自分は長いこと機械設計に携わっており(自動車ではありません)樹脂部品も数多く設計しています。
しかしながら自動車のサスアームのような重要保安部品に属するであろうサスアームを射出成型品で実装するというのは驚きとともに恐怖をも覚えます。
自分が設計する樹脂部品には恒常的に負荷がかかるような設計は殆どしたことがありません。

有識者、特に自動車関係設計の方にお伺いしたいのですが本件はどのように考えますか?
特にナイロンとかですと吸湿による特性変化もありますし、いくらクリープ特性に優れると言っても自動車のサスペンションという過酷な機械部品でこのような樹脂部品を使っていることに驚いています。

初期特性にしても金属のヤング率に比すと圧倒的に劣りますし上記形状程度の断面係数では特性差を補えないようにも思えます。
軽量化(特にばね下重量低減)・コストダウンは確かにあるでしょうがどうもこの射出成型品を採用するメリットが自分には感じられません。

テスラという会社の安全思想にも関わる話なのかなとも感じております。

有識者のご意見いただけたら幸いです。
(もし成立しているのであれば自分の仕事にも生かしたいなと思っています)