カラムの立て方 - Fr2
合成化学者の腕の見せ所はむしろ精製パートにある いかに「精製工程の少ないルートを設計するか」も確かに重要だが まずは各ステップで精製しておいて、確実に次工程の検討を行うのが基本だろう カラムクロマトグラフィには研究室・企業ごとに星の数ほど流儀があります この中には教科書に出てこない素晴しい技術が埋もれているはず そんな知識の交流の場として活用しましょう --------------- ★とりあえず目を通しておくべき文献★ "Rapid Chromatographic Technique for Preparative Separations with Moderate Resolution" W. Clark Still, Michael Kahn and Abhijit Mitra, J. Org. Chem. 43 (14) 2923-25 ★前スレ★ 【カラムの立て方】 ttp://kamome.2ch.net/test/read.cgi/bake/1000840339/ フラッシュでも、先にエア止めればできなくもない どっちみち拡散→テーリングの危険があるから、あまりやらない方がいいのは確かだが・・・ ただ、>>332 氏の場合は、ある程度仕方ないかな? その環境で自動フラコレ無しでやろうとしたら、普通は発狂するレベル それならカラムの落ちる速度を、30秒に1滴くらいになるまで締めるw カラムを一時停止してもなんとも思わなくなった だいたいざっくり分ける程度ばかりだし 終わった後にまとめてNMR見たら良いと思った そういうもんでもないの? >>337 そのNMRってのが変態だから時間がかかってな >>335 よりちょっと速いくらいでやってたな >>334 健康を害して消えていく奴が大量にいる ちなみに一時停止は試したが 自分ももう1人もオワタヽ(゚∀゚)ノになった >>338 どう変態なのか知らんが、NMRに時間かかるなら尚更まとめて測定すべきでないの? 漏れもNMRがない部署で働いてたことあるから大変さは分かるわ いるモノが出てきたらすぐに止められるからNMRさきにとるんじゃね >>338 停止時間が長時間になると、さすがに拡散も激しいだろうからなー てか、NMRより先にGCとGCMSで「それっぽそうだ」というくらいの仮確認くらい取らない? うちはそうしてたが・・・ GC、GCMSで出なかったり、そもそもそれらが無いならご愁傷様orz >>341 お察しの通りご愁傷様なんだよ ほしいものは3−4種類 NMRでしか区別できない 全部はからないとまとめることもできない オートサンプラーなんぞついてないNMR 最近カラムの分離成功率が酷い 叩く以外になんかいい詰め方おしえてくだしあ 詰め方よりとりあえず溶媒系が適切かを 考えなおした方がうまく行く気がする。 >>343 TLCで団子三兄弟になっているなら溶媒系を変える 儚f小さいならシリカ増やす 分析上は分かれてるのに・・・なら極性下げてゆっくり出す 何やっても駄目ならシリカの種類を変える(オープン→フラッシュとか粒径分布が狭いやつとか) 同じ溶媒でやってうまくいったりいかなかったりするから困る 溶媒が水吸ってるとか分解してるとか、メーカ変えたとか 混合比をちょっとずれてしまってるとか とにかく以前と全く同じ条件でやってみること >>342 ど、どんだけええええ もしかして、企業の方? だとしたら追加投資は厳しいんだろうね・・・ その辺は、事実上コスパ無視な大学より手厳しいはず 特にNMRは高いからなぁ 適当に取って適当に濃縮して、それからNMRでいいじゃない なんで毎回行かなきゃいけないんだ それがどこの誰にでもできる環境にあるとは思うなよ(涙目 ちょっと待てぃ 研究でメシ食っていく立場になるだけでももの凄く狭き門だというのに 使える研究設備があるのは恵まれている方だぞ 自分は今いる職場に化学分析機器どころかエバポすらないから、窒素気流でシコシコ濃縮してるぞw 分析するにゃ条件決定から始めなきゃだもんで、サンプル送って分析依頼も出せず、機械のあるとこまで出張DA! 今日は産廃置き場に落ちてた、手でシュコシュコすると減圧される手動減圧ポンプ拾った!!! キリヤマで濾過するときとか便利なんだよねー 買うと高いけど そして今日もワンカップの容器でTLCを上げてみてまつ たまにはカラム流したいなぁ (´・ω・`) エバポすらないところでカラム使って何をしたいのかよく分からん グローブを持っているプロ野球選手は恵まれていると言ってる様なもん 窒素で溶媒飛ばすなんざ時間とボンベと人件費の大無駄 何考えて合成してんだ いや、合成屋じゃないんだけど・・・(´・ω・`) リソースの全てを化学系の仕事に使うとこでもないんだけど エバポを簡単に買える環境にはないんだ 幸い、少量の溶媒しか使わないから、7立方5千円のN2ガスボンベでも価格としては無駄ではないんだが 時間に関しては返す言葉がないけど、ただ突っ立っているわけではないから勘弁してくれ グローブしか持って無くても、一人で壁打ちキャッチボールや素振りくらいさせてくれ・・・ そーいや、プレパックの順相カラムっていくらくらいするものなの? 少量多品種の合成してるので、オートカラムに興味あるのですが 使っている人、情報をくださいませ 自宅なんでカタログ手元にないけど そこいらのカタログに載ってない? prepacked columnとかggってみて、自分の合成スケールに合わせた担体とか容量で探せばでてこない? プログラム組んでおけば勝手にカラムしてくれるから楽。 カラムは数回、使いまわしてる。 反面、自分がどんどん馬鹿になってく気がする。 うん、そう思う。 便利て 基礎力衰退させてくれるよなw 便利な世の中になった分、失うものもあるよなー 話は全く関係ないが、論文探すんだって今じゃあオンラインで探せるしオンラインジャーナルもあるけど CAを読みふけって漁りまくってた時代は、探してた論文の次のページの論文が宝物になってたり 同僚とかが探していたような思わぬ出会いとかあったけど、OJじゃあそれがないしな 手書き時代に比べて、分子量の暗算ができなくなってたり orz(老化かも) >>364 あるねw 論文探しに行ってパラパラやっていて、偶然、原料合成の別合成ルートのアイデアに なる論文に当たったり、有名教授の若かりしころの論文見つけて、この教授、昔は この先生の下でこんなことやっていたんだ、とか。 論文の調べ方も変わった。 反応がうまくいかなかったとき、レビューや反応機構の論文探して、なぜ 上手くいかないかを調べた。今は構造検索で類似構造の類似変換をリストアップし、 端から試している。理由なんて考えていない。 情報が少ない時代には情報を創り出す能力が必要だったけど、今のように情報が 溢れ返る時代には、情報の海から選別する能力が必要とされているのかもしれない。 けど、おっさんとしてはちょっとさびしい。 昔は分子量測るのに標準状態を用意して云々 燃やして得られる二酸化炭素と水から云々 今こんなことやってるやつ誰もいないしそういうものだとしか 19世紀の論文読んでると、燃焼させたりUV・IRでばっちし構造式書いてるもんなぁ 自分が学生だった時の教授はIRの指紋領域で構造推定できてたし 先輩はTLC自作時代だったなぁ。 自分は作ったことないけどw スレチになったので戻してみるけど オープンカラムも過去のモノとなりそうだが 簡単に失ってはいけない技術とかtipsとか伝承しにくい時代になったもんな・・・ 「パスツールピペットでカラムを立てる」とかやってる人いるんかね?w >>364 「今週はずっとケミアブ引くから」とか言って1週間図書館に引きこもったことあるなw その前にケミアブのある図書館まで地吹雪の中遭難しそうになるんだが >>368 俺はたまにやる。 原料合成の試し実験で。 TLCでできたものが目的物がどうか、手っ取り早く確認したいときに便利。 主生成物(スポット)が目的物だったら試しはクエンチせず捨てて、スケール アップしてしまう。 え? パスツールなんて普通にやるぞ。 なんなら桐山ろーとでもやるw 全自動の大容量(グラム単位)カラムなんてそんな無いしな。 天然物化学だと、すぐさまLC-MS、GC-MSの世界になっちまったからなぁ もちろん物取り屋もいるけれども、いわゆる天然物化学黎明期の 大量のサンプリングから微量の活性本体を取る、ってのは手法がかなり変化してきたな カイコ数万頭とかタケノコの水煮何dとかってなやつよ まあ、新規化合物取ってナンボな人が多いから、残りは新種植物とか深海底生物からじゃないと ほとんど取り尽くされてしまってるからなぁ 「このカラムの中に新規化合物が・・・」とwktkしながら雫が垂れるのを見守ってたわ >>369 同窓生のような気がする オープンからHPLCまで 人生これカラム >>360 逆相系のカタログならいくらでもあるんですけどねー webにも価格は載ってないし オートカラムの初期投資額とランニングコストって目安どのくらいなんすかね 和研薬のが良さげですが>>7 の「ウィビリビビンデン(綴りが分らない)」ってのも気になる もう一日10回カラムする生活は疲れました うちはshoko-sc使ってるけど 確かにWEBには載ってないなぁ とりあえず山善おいときますね。 ttp://www.yamazenc.co.jp/chromatograph/index.html これもよさげ。 ttp://www.biotage.co.jp/ 英語だけど ttp://www.gilson.com/en/AI/Products/52.71/Default.aspx とりあえず日本化学会や薬学会の展示ブースを見て回るといいと思う。 この辺の会社はデモ機やハンフを置いてるはずだから。 >>379-381 ありがとうございます あと出来れば費用と使用感なんかも教えてもらうと嬉しいんですが・・・ そのメーカーにした理由とか利点・不満点とか (購入前に色々と比較してますよね、普通は) 自動精製装置のことで便乗質問させてください(誰もレスしてませんけど) あれってどうやってチャージするんですか? HPLCみたいに注射器で打ち込むんでしょうか それとも短いプレカラムにcrude液乗せて乾燥させるんでしょうか (古い分取装置が後者のタイプでした) >>384 379だけど経緯はわからん・・・ ただ、使用感は悪くないです >>385 >>379 は配管の接続部を外して、そこから注射器で打ちこんでる。 だからどうしても空気噛んじゃうのがデメリットかも 他のメーカーのことはわかりません カラムやってみたらモノがダラダラと出てきちゃったパターンのときってどうしたらいいですか? もうどうしようもないので、ひたすらフラクションを集め続けるしかないですか シリカで酸性条件下で分解しないモノならギ酸添加か ってか失礼な事聞いてしまうが、TLCで溶媒系を試行錯誤した? >>367 上の方で、その手の議論してたよ あまりにもテーリング(モノがだらだら出てくる)が酷かったり分解能が低い場合、 確かモノがアルカリに弱く酸に強い場合はギ酸か酢酸を、 逆の場合はトリエチルアミンをそれぞれ少量添加とかだったかな >>388 TLCでテーリングしないかとかRf値が0.3くらいがベストとかの検討ってことですか? それはやってあるんですけど シャキッと終わる時とダラダラのときがあって、じぶんでも何が原因かよくわからないんですよね ちなみにモノはアルコールです 断面積と流速の比はだいじょうぶかい? 速くしすぎてダラダラになったことがある 断面積っていうとモノを乗せすぎとかですか? いちおう研究室にあるなかで一番太いの使ってるんですけどもしかしたら狭いのかも・・ 流速はオープンでやってるんで、大丈夫かと思います のせるときの溶媒種というのはクルードを溶かすやつのことですか 展開溶媒を使ってます >>390-391 ギャー、俺としたことがww ってことで、>>389 の安価を>>387 に今頃訂正 >>394 断面積/高さがあまり大きいカラムたてると 円の内側と外側で流れる速さとか、マウントする時に偏りやすい けど細いと量乗せられないからなぁ ちょっと細めのカラムで試してみるとか 担体の上に石英砂や海砂を数ミリ被せてみたり 分解しやすいものだと使いにくい方法だけど crudeのモノ+少量の担体(シリカと仮定)をエバポで軽く溶媒とばして そのシリカをかき集めてカラムの上にそっと置くとか 二次元TLCやってみる・・・まで手間はとれないか TLCでRfやテーリングはもちろん、夾雑物との差が大きい溶媒系の検討かな クロロホルムとか塩化ジメチル、トルエンやベンゼンみたいな「使いにくい」溶媒使うとか HPLCでの話だけど、どんな溶媒系試してもダメで 自暴自棄になって手元の酒を添加してみたらうまくいったとかいう話はあるが 「うまくいく時とダラダラがある」というなら、やはり何かを少量添加ってのはアリかも >>394 いまいち話がかみあってないかも… オープンでもコック全開と限界まで絞ってるのとじゃかなり違うでそ あと充填材の元気さが違うとかない? 開封した日の充填材は元気いっぱいだ >>398 なるほど。勉強になります 芳香環ついてるものなんですが、トルエンでやると分離がよくなったりするんですかね どっかでそんなのを読んだ気がします >>400 充填剤は開封してからかなり経ってます 有機合成っぽいことやってるのが僕だけなんで一人じゃなかなか減らないですw カラム1本にかける時間が普通どれくらいなのかもわからないです 有機実験のナビゲータの本いわく1本30〜60分ですが、そんなスピードでやったら大変なことになると思います。 ちなみに今はエバポ濃縮込みで1本2時間くらい。ダラダラの時はその倍くらいです。 >>402 電子レンジで良く乾燥させる。 Stilleの論文嫁。 >>401 速度ったって、時間言われてもわからないだろ シリカ◯g使用して、1mL/minで流して、◯mLずつ分取したとか分からないと ここに晒す必要はないけど、担体の量、カラムの太さ・高さ・流速とか 先人の蓄積とかない? 最初はある程度速くして、モノが出てきたら1滴10秒くらいまでゆっくりにしてみるとか (あまり遅いとテーリングするけどね) 全量とらないで、夾雑物と混じらないところだけ回収するとか シリカの活性ageも一つの手だけど(電子レンジや乾熱) あまり活性強くすると、シリカに不可逆吸着されてしまうし諸刃の剣 天然物屋と合成屋がいた部屋だったからかもしれんが 1時間でカラム1本の人と、15mm径くらいで一晩かけてゆっくりって場合があるから モノによりけり 酢酸やTEA添加ってどこに添加するもんなの? 展開溶媒? 展開溶媒でシリカ充填するなら それで合ってる。 展開溶媒と 充填するときの溶媒が違ってくるなら(作り足しと言う意味で) 充填してから 添加済展開液流せばいいよ 実験はほんと後片付けめんどくさすぎ あの洗い物の量はまじ萎える。絶対にその辺の主婦よりも洗い物してる フラコレと超音波洗浄機があれば楽になれるけどな 金があれば器具洗ってくれるバイトさん雇えるけど・・・ (´・ω・`) 1日で2〜300本くらい試験管洗って死んだなぁ 冬でも温水でなかったし(しかも北海道 orz) 北海道で温水器なしは辛いね 今はパートのおばちゃんが定期的に洗いにきてくれるんでマジ助かるよ 仕事によっては使用済み試験管を捨てるから(そこだけ)天国 ああ、カラムじゃないけれど 溶媒系によっちゃあエッペンドルフ使えたりするし、ディスポも安くなったもんだ まあ、実験器具洗浄は「泡が見えなくなってから10回すすいでから、脱イオン水でさらに洗浄」ってな感じだから 同じクォリティで食器洗いすると「水勿体ない!」と文句言われること請け合いw アセトン置換をよくやった日 自宅に返ってから飯食って皿洗いするとカゴに戻す前にアセトン探しちゃう 別の研究室にアセトン洗ビン持って行ってアセトン置換して ふと置いた洗いかごがプラスチックだった経験が orz アセトン洗ビンは可塑剤が溶け出してるかもだから メタノールの方がいいとか、エタノールの方が共沸するからとか部屋によりけりまた流儀が・・・ 免税なら合成特級斗缶で4千円台 税金かかってると5〜6倍くらいするな 化学系の研究室なら免アルの手続くらいしといたらいいのになぁ 免税申請って年中できるの?量も無制限? うちは制限あるって聞いたけどなー。 免税申請はいつでもできるハズ でも手続きが糞メンドクサイ・細かいってだけで 一度書類が通ればいくらでも買える 1回だけ経済産業局の立入検査は入るけど、只の見学w その書類ってのが、「◯◯の実験にここの実験台で100mL使用する」「◯◯の用途に500mL使用する」って 使う用途、使用する場所(実験室実験台の見取り図)、使用用途、使用量まで書いて出さなきゃいかん 100mLフラスコ、200mLフラスコ、って使う器具、量もそれぞれ番号振られる 無菌操作でスプレーする分も、「70%に薄めて、1回1mL使用」って最初に申請しなきゃダメ 使用帳簿も使った日ごと、使用用途ごとに記載しておく必要がある 書類も不備があると、「アルコール許可使用者許可事項変更許可申請書」という変更書類が必要w 事務方まで巻き込んで面倒だから、小さい事業所・研究所だと税金エタノール買ってた方が楽よ 一度申請書類出したら、後は年1度帳簿を提出するだけでおk 手続きが糞メンドクサイから、教官や上司や事務方が制限かけてる事も多い うちは一斗缶二本それで買って 足り無い場合のガロンは税込み商品だわ。 一斗缶税込みで25000位だから超高い。 >>421 その手の書類は記入だけクソ面倒で、お役人様(失笑)はどうせロクに中身見てないんだろうなと思ってしまう今日この頃 まぁ、アルコール類は税金の塊だし、形式上の問題だから仕方ないっちゃ仕方ないが、なんとなく釈然としないものがある どうせなら販売側で何とかできればいいんだが、不正監視の観点から、それもなかなか難しいんだろうな 大五郎やサッポロソフトを蒸留した方が早くね? 税金安いし 以前OLに溶媒にビールとかワインとか書いてた論文があったな。 有機触媒の不斉反応で溶媒がEtOH/H2Oがいいとかで 何故か酒がテーブルに入ってた。 >>429 > OL ビールとかワインと > 酒がテーブルに入ってた。 飲み会の話かと空目・・・疲れてるな >>429 まじかよw いいねぇそういう精神、見習いたいよw でも酒で合成やったら、それ由来の不純物すごいことになりそうだ CNTを緑茶で溶かす論文があってだな ・・・有名な話か 液クロで色々溶媒系を試して全然ピークが割れなくて ヤケになってポン酒ぶちこんだら綺麗に分かれた、なんてエピソードも聞いた事あるなw 緑茶の話は美術館にも出てたっけな? なんだっけ?伊右衛門だか生茶だかが一番よく溶けるとかあったな 物性系で酒につけたってのを日本人が やってなかったか。超電導だったか何だったか忘れたけど。 read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる