渋谷康弘ソムリエに聞きました じぶんワインの探し方
https://www.wine-what.jp/wine/features/65570/

スケベ酒博士渋谷康弘氏は本当に私たち大衆が目玉が飛び出るレベルの酒の事をよくご存じです
そしてそれは結構奥座敷が広い世界なんですね

>さて、ちょうど新型コロナ騒ぎで時間ができたこともあり、先日『成功する人はなぜ、高いワインを飲むのか』
>というタイトルの本を書き下ろしました。5代シャトーを含め、この本に記載されているワインはすべて有名で、
>確実に価値のある銘柄ばかり。成功者が買って飲むのは基本、人に自慢もできる有名なワイン。
>だって、どれほど素晴らしくても、人に知られていないワインは「コレを私が貴方に飲ませてあげます!」と自慢できないでしょ。
>だからですね、弊社で輸入しているボルドーの稀少ワイン、リベール・パテールなんて1本約50万円するんですが、
>一般にほとんど知られていないおかげで、買ってくれるお金持ちがなかなか出てこない(泣き笑い)。

誰も聞いたことのない「リベールパテール」とかなんだか初見だと、名前を読み上げると舌を噛みそうです
そして「御成り」になられた後の「人生のロードマップ」も様々な方々を観察してパターンを熟知されています

>守りに入らず、好奇心を掻き立てるワインを何でも試していける財力は、僕から見てもウラヤマシイ限り。
>そして有名なものや高額なものを追ううち、とあるスポットでふとハマった瞬間からそちら一筋にシフトするのも、
>お金持ちに共通した特徴です。

ワイン業界人のプロとは富裕層の心理を観察/理解するプロセスでもあります
ところが、ここからが湯水のごとく金を使える人と、ワインを「マネジメント」されていた
渋谷氏の考え方の違いが出てきます

>3,000円くらいで最高のワインを見つけよ
>これ、とても簡単なようでかなり難しいテーマですよ。というのも、結論から言ってしまうと
>「おいしいものは、値段が上がる」ということでして、3,000〜5,000円あたりの価格帯、
>まだプレミア価格が付く前のアイテムがそこそこ隠れています


このあたりの感覚は実をいうと私とあまり変わらない事に驚かされます
ワインの原価なんてそんなものなのです
人気に伴ってプレミア化するというのともちろん品質という点で言うと、急斜面だったり
古木だったりグリーンハーベストをした葡萄樹のワインだと生産コストが上がりますね
それでもやっぱり3000円というのはコスト計算のボーダーラインだというのが、プロの発想なのでしょう

とは言え、この分野になりますと、私のホンモノのワイン論/ワインの真実は圧倒的に強い
何しろワイン業界人と鼻につくワイン通共のケツを蹴り飛ばして「とにかく飲め、飲めばわかる」と
2016年正月明けより言い続け、同年6月からはモルドバを突然名指しして注目の産地だと言い始め、
今年の終盤には「スケベ酒はマーガレットリバー、ハイパフォーマンス産地はその南のグレートサザン」などと
言い出す人間はほかに居ますかねぇ

特に予備知識を持った状態でワインの味の良しあしを判定してしまうのは、ワインに対してあまり好意的ではなく、
日本酒ファンという観点から冷静のその価値を味で見極めようとする傾向があるからでしょう
ある意味渋谷氏より舌の鍛え方は上です