藤井聡太が叶えた「名古屋将棋対局場」新設 東海地方の棋士50年来の悲願だった
2022/06/25 07:15
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E8%97%A4%E4%BA%95%E8%81%A1%E5%A4%AA%E3%81%8C%E5%8F%B6%E3%81%88%E3%81%9F-%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%B0%86%E6%A3%8B%E5%AF%BE%E5%B1%80%E5%A0%B4-%E6%96%
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© NEWSポストセブン 提供藤井竜王の師匠である杉本八段(左)も愛知を拠点として活動する(写真・時事通信フォト) https://www.news-postseven.com/archives/20220625_1767936.html?IMAGE=2&PAGE=1-2 藤井聡太が叶えた「名古屋将棋対局場」新設 東海地方の棋士50年来の悲願だった

 藤井聡太竜王(19)の地元・愛知に、東京、大阪に次ぐ3拠点目の公式対局場がついに新設された。名古屋駅前の複合商業施設「ミッドランドスクエア」の25階のフロアをトヨタ自動車が提供。「名古屋将棋対局場」の新設の背景には、藤井竜王の活躍とその“大師匠”にあたる板谷進九段(故人、1988年没)の存在があった。
今回の新設は東海地区の棋士にとって「悲願」だったのだという。

【写真あり】25階に「名古屋将棋対局場」が設けられたミッドランドスクエア。トヨタ自動車の名古屋オフィスなどが入居している。

「名古屋将棋対局場」のこけら落としとなった6月22日の今期順位戦A級の初戦では、藤井竜王が佐藤康光九段(52)を101手で破り、初の名人位挑戦に向けて白星発進を決めた。

 藤井竜王にとって対局場の新設は「移動時間の激減」という大きなメリットをもたらす。「名古屋将棋対局場」では、本年度は順位戦を中心におよそ100局が行なわれる予定だ。日本将棋連盟によると、藤井竜王は順位戦9局中6局を名古屋で対局する予定。地元での対局は、体力的・精神的な負担の軽減につながる。将棋ライターの松本博文氏が解説する。

「公式戦は基本的に将棋会館のある東京か大阪で行なわれる場合がほとんどです。愛知在住で関西(大阪)所属の藤井竜王は、東京では前日に1泊。大阪では当日朝、始発近い時間の新幹線に乗っているのだと思います。藤井竜王の鉄道好きは有名で、移動は苦にしていないようでもありますが、そ
れでも名古屋での対局ならば、移動にかける負担は少なくなると考えていいでしょう。5つのタイトルを保持する藤井竜王は、タイトル戦のための地方転戦が多いため、それ以外の対局で名古屋開催のものが出てくるメリットは大きい」