>>671
> 越後北条氏もまた、戦国時代に重要な役割を果たした一族だった
 
毛利北条高広も永禄九年(1566)、
臼井城合戦後に於ける関東諸将北條方転換の奔流に乗って北條に就いている。
上杉謙信の書状に残る驚愕と憤怒(「前代未聞」「天魔の所行」)を見ても、
また実際の軍事的/政治的効果からしても、
上杉の北関東戦争敗退に関して重要なメルクマールとなったことが窺える。

北条高広は何故か「上杉の忠臣」という虚像で語られがちだが、
その実像は生き残りを懸けて機を見るに敏、
典型的な北関東國衆だったように思われる。