激しさと繊細さが備わった素晴らしい演奏でした。
出だしはもちろん激しく、その直後の悲しげなソロは、ゆっくりためて演奏。
いきなり涙がこぼれるとは思いませんでした。その後も聴いたことのないような
めくるめく音が溢れていました。絶好調でしょうね。テクニック的な衰えは
このお歳でも全く感じられません。以前のような煽りに煽るような感じは
なくなりましたが、3楽章など豪快でそれでいて細やかな感情を表す演奏
でした。伴奏の桐朋学園オケもきっちりと寄り添ってくれてました。

 よっぽどご機嫌だったのか、アンコールにマズルカ幻想小曲集から
「夢のもつれ」を快速で弾いてくれました。ソロが聴けるとは!

 その翌日東京キャンセルの声を聞くとは思ってもみませんでした・・・
しかも週末は別府で演奏するそうだし・・・