マーベルの映画・ドラマ作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」最新作となる映画『マーベルズ』。その振るわない興行成績をこき下ろすニュースを見るたびに、筆者は「マーベルズに正義を!」と叫びたくなる。
私自身は同作を楽しんで鑑賞できたし、これが失敗に値する出来だったとは思わない。だが、『マーベルズ』はあらゆる意味で失敗してしまった。

失敗の理由は、米俳優の一斉ストライキにより、カリスマにあふれる出演者たちがPRツアーに出られなかったせいだとも言える。あるいは、意地の悪いユーチューバーたちが、公開数カ月前から同作をこき下ろしていたせいかもしれない。
DCコミックスの映画シリーズにも共通の問題である「スーパーヒーロー疲れ」のせいにしてもいい。ただ、原因がなんだったにせよ、以下のような結果となってしまったことには変わりない。

・北米オープニング興行収入はMCU史上最低の4600万ドル(約68億5000万円)
・世界オープニング興収もMCU史上最低の1億1000万ドル(約163億9000万円)
・公開2週目の興収下落率はスーパーヒーロー映画史上最大の78%減
・批評サイト「ロッテン・トマト」でのスコアはMCU史上ワースト3位の62点
・「シネマスコア」での評価は、『エターナルズ』や『アントマン&ワスプ:クアントマニア』と並びMCU史上最低のB
・最終的な世界興収は、2億7000万ドルの予算を下回りMCU映画史上最低となる2億1000万〜2億4000万ドルと予想されている

では、ポジティブな面は全くなかったのだろうか……?

観客による評価のスコアは83%で、MCU映画の中で最低ではなく中間に位置する。低評価レビューが殺到した『キャプテン・マーベル』の45%とは雲泥の差だ(ただし、『キャプテン・マーベル』は10億ドル以上の興収を稼ぎ出した)。

『マーベルズ』はまた、黒人女性監督(ニア・ダコスタ)による映画としては史上最高の興収を記録している。とはいえ、これは残念ながら、ハリウッドがこれまで大作映画で黒人女性の監督を起用してこなかったためである。

全文はソースで
https://forbesjapan.com/articles/detail/67490?module=toppage_new&read_more=1
https://images.forbesjapan.com/media/article/67490/images/main_image_9e3044d620ac4794110a3548f141b9ddaa7d79e0.jpg