福井県に、刃渡り1メートルを超えるマグロ包丁を手掛ける職人がいます。
コロナ禍の影響を受けながらも、年齢を重ねるほどにあふれる情熱で、全国の水産業を支える一丁を生み出しています。

4月、千葉市の幕張メッセで開かれた「カーボンニュートラルを考える2023」。

「この包丁は、越前打刃物700年の歴史を持つ刀匠・千代鶴国安(くにやす)の流れをくむ現代の名工、清水正治に仕立てられた、マグロを切る専用の包丁です」

このイベントの舞台で豪快に包丁をさばくのは、国内の女性で初めて1級マグロ解体師の資格を取った、アイドルグループ・アンジュルムの川村文乃さんです。
背丈に近い長さの越前打刃物でマグロを鮮やかに切り分け、会場を盛り上げました。

このマグロ包丁を作ったのは、越前市の伝統工芸士・清水正治さんです。大きなマグロの解体に欠かせない特殊な包丁を作る職人は、全国でもわずか数人。
81歳の清水さんはトップクラスの腕を持つベテランです。
https://www.youtube.com/watch?v=-_9-wQpThDY