夢の新薬か、はたまた――。
11月28日、厚生労働省は、大正製薬が販売を予定している抗肥満薬「アライ」(一般名オルリスタット)を、処方箋がなくても薬局で買える薬として承認することを了承した。
早ければ来年3月には正式に承認され、18歳以上であれば、ほぼ誰もが気軽にこの薬を購入できるようになる見込みだ。
この薬さえ飲めば、過酷なダイエットなしに痩せることが可能なのか――。
厚労省担当記者が言う。
「オルリスタットは、もともと、欧米70カ国以上で、処方箋なしで販売されてきた薬ですが、日本ではこれまで販売されてきませんでした。
そんな中、大正製薬が国内での販売を目指して厚労省に承認を申請。この度、承認される見込みとなったのです」
実際に一般販売されれば、薬局で購入できる国内初の「肥満を対象とした薬」となる。使用対象は18歳以上で、男性の場合は腹囲85㎝以上、女性は90㎝以上の人としている。
ただし、高血圧などの基礎疾患がある人や、妊婦は使えないという。