緑生い茂るなか、ぽつんと生えた純白のキノコ。気高く凛とした佇まいが、ひと際、目を引きます。
公園の利用客:「かわいい感じですね。スタイルが細くてかわいい」
しかし、このキノコ、白く美しい姿とは対照的に、強力な毒性を持つことから「殺しの天使」という恐ろしい異名を持っています。その名も「ドクツルタケ」。
このキノコが今、全国で増殖しています。多くの人がキノコ散策に訪れる、埼玉県の森林公園でも、先月、確認されました。
そこで、公園で定期的にキノコの観察会を行っている専門家と現場を訪ねました。
キノコ入門講座・大舘一夫代表:「これは、ドクツルタケというキノコ。大変怖い中毒をする毒キノコ」
怖い中毒とは?一体どのような症状なのでしょうか。
大舘代表:「食べて1日ぐらいの間に、消化器系の中毒が起こる。腹痛・嘔吐(おうと)・下痢という症状が起こるが、大体1日か2日で、その症状が治まってしまう」
ところが、本当に恐ろしいのは、ここから。
大舘代表:「1週間から10日ぐらいすると、黄疸(おうだん)(目などが黄色くなる病気)になったり、血便が出たり大変なことが起こり始める。
その時には主に肝臓と腎臓だが、その細胞がほとんど破壊されて、医者に行っても手の打ちようがないという状態で死を迎える」
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