文化庁メディア芸術祭
@JMediaArtsFes
【第25回文化庁メディア芸術祭 受賞作品決定】
エンターテインメント部門新人賞は、『20歳の花』『20歳の花』制作チーム(代表:根本 宗子氏)が受賞しました。
https://j-mediaarts.jp/award/single/hatachi-no-hana/
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第25回 エンターテインメント部門 新人賞

20歳の花
映像作品

『20歳の花』制作チーム(代表:根本 宗子)[日本]

作品概要
スマートフォンでの視聴を前提に、縦型の映像表現を追求した作品。手のひらで視聴するデバイスにミュージカルを持ち込むことで、本来、広い場所で大人数で観劇することが前提となっている舞台芸術の新たなあり方を模索した。物語も視聴者に対して演者が1対1で語りかけてくる、完全オリジナルストーリーが根本宗子により書き下ろされている。アイドル出身の歌手・女優の田村芽実が演じる主人公・花は、一番の話し相手で理解者だった愛犬を亡くす。それを契機に、花の人生はこれまで予想していなかった方向へドラマチックに進んでいく。音楽はチャラン・ポ・ランタンの小春が担当。誰もが気軽にアクセスできる媒体ながらも、心に強く残る作品。

贈賞理由
コロナ禍でミュージカルや演劇を動画配信した作品に多く出会ってきたが、本当はこれを舞台で見たいというのが本音だったように思う。でもこの作品は縦型視聴用につくられ、スマートフォンで観るから臨場感があり、むしろスマートフォンじゃないと成立しないようにつくられている。いろいろなことが急速に変わっていく時代に、しっかり乗っかりながらも手のひらからはみ出る美術や衣装、楽曲のリッチなつくり込み。SNSミュージカルという新しいジャンルを体験させてもらい、これからもっと先が見たいという期待を込めて贈賞させていただいた。(えぐちりか)