>>178
調べました。

磨上り二尺三寸、浅い華表反りで、身幅ひろく、鋩子の円弧はゆるやかである。
凛と青白く冴えた小杢目肌の地鉄の美しさ。
刃の色は水晶のように白く沈み、湾刃の刃文から、むらむらと妖しいかげろうが昇るがごとくである。
半月の模様の中に、いかにもこまかに沸えて、刃堺うるわしく稲妻が走り、匂いは深い。

(眠狂四郎無頼控 無想正宗 より)