・古代中国を舞台に、天下統一を懸けて三つの国が争った興亡の歴史絵巻「三国志」。
 史実と物語が入り交じった逸話の数々が今日に伝えられています。勇猛無双の武将たちが
 登場するエピソードは日本でも人気が高く、人生の手引き書として愛読している人もいるようです。
 
 「あなたが憧れる『三国志』に登場する武将ランキング」で最も人気が高かったのは《諸葛亮
 (孔明)》。三国志随一の軍略家で、「彼が“天下三分の計”を唱えなければ、三国志は成立
 しなかった」とまで言われています。また政治の面においても、蜀の丞相として多くの制度や
 法律を整えたことが知られています。ちなみに“まんじゅう”も孔明のアイデアから生まれた
 ものだそうです。

 この《諸葛亮(孔明)》を“三顧の礼”で迎え、蜀を繁栄させたのが2位の《劉備(玄徳)》。
 3位に入った《関羽(雲長)》、6位の《張飛(益徳)》と“桃園の誓い”によって義兄弟となったことを
 きっかけに、その後も多くの優秀な人材を得て活躍したとされています。一騎当千の武人として
 知られる《関羽雲長》は、中国では商売の神様“関帝”として親しまれています。横浜の中華街
 にも、関羽を祭った“関帝廟”があるので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
 
 蜀の武将たちが上位の人気を誇る中、4位にランクインしたのは魏王《曹操(孟徳)》。優れた
 武人であったのと同時に文筆家でもあった曹操は、兵法書『孫子』を現在の形に編纂し直した
 ことで知られています。また、“赤壁の戦い”の際に詠んだ“短歌行”は中国の南北朝時代に
 まとめられた『文選』にも残されています。「三国志」を大衆向けの文学作品としてまとめた
 『三国志演義』では悪役とされる《曹操(孟徳)》ですが、その功績から近年では優れたリーダー
 というイメージが強いようです。「三国志」の世界を描いた小説やコミックは数多く発表されて
 いるので、機会があれば触れてみることをお勧めします。
 http://news.goo.ne.jp/article/gooranking/business/20070407-grnk.html

※ランキングベスト30は>>2-10に。