飛行機内でマスクの着用をめぐってトラブルとなり、客室乗務員にケガをさせて運航を妨げたなどの罪に問われている男の裁判で、検察側が懲役4年を求刑しました。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/187849
裁判長から「最後に付け加えて述べておきたいことがあればどうぞ」と促された奥野被告は、冒頭、証言席から立ち上がり、1枚の絵を傍聴席に向けて示してこう切り出しました。
「これは『ルビンの壺』です。壺と言われたら壺に見えるし、2人の人が見つめあう姿だと言われたら2人の人に見える。マスク着用をめぐる問題は物を見るレンズという問題を先鋭に露呈しました」
そのうえで、マスクの着用は「民間信仰から始まり、政府がお墨付きを与えたことで、いわば”国教”になった」と述べ、
「マスクを着用していないとまさに非国民とされ、人権を与えられないかのようになりました」と主張を重ねました。
最後に奥野被告は、「私は無罪です。無実です。2020年にピーチ機内でマスクをつけなかったことを大変誇りに思います。」と締めくくりました。
判決は12月14日に言い渡される予定です。