https://kahoku.news/articles/20220620khn000022.html

 「今年の春ガツオは脂の乗りが全然違いますよ」。気仙沼の同僚に勧められた。例年のさっぱりした味わいが、こってり、濃厚で、戻りガツオのようらしい。

 2020年の家計調査によると、都道府県庁所在市・政令指定都市別の世帯当たりカツオ支出額で、仙台は2699円の3位。7362円と群を抜く高知、3330円の福島に続く。水揚げ量25年連続日本一を誇る気仙沼港を持つ水産県の面目躍如といったところか。

 国が先頃決めた水産計画は、近年50%台で推移する食用魚介類の自給率を、32年度に94%へ引き上げる目標を掲げる。東京電力福島第1原発の処理水放出に伴う風評被害対策かとうがった見方もしてしまうが、魚食拡大自体は望ましいところだ。

 先述の家計調査。生鮮魚介全体となると、仙台の順位は10位と下がる。まずは旬のカツオで消費を増やしたい。

 某アイドルユニットは〓わさびじゃないのよ鰹(かつお)は-と歌う。脂の乗ったカツオには、やはりニンニクか。次の休日前夜の晩酌が楽しみだ。

(注)〓は歌の記号
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