岩手県教育委員会は16日、寄宿舎で入浴中の女子生徒に対し、浴室の扉をたたいて呼び出そうとしたり、授業中に男子生徒に「性欲強そうだな」と発言したりするなど不適切な言動を繰り返したとして、県立岩泉高(岩泉町)の藤原奨教諭(45)を懲戒免職処分にした。
県教委によると、同校に赴任した2020年4月から22年3月にかけて、生徒の容姿について「チンパンジーかと思った」と言ったり、体罰関連のアンケートに「書くなよ」と発言したり、24件の不適切な言動を行った。
さらに、女子生徒の下着に関する発言をするなどのセクハラがあった。また「クソ校長」「チクった教員を許さない」といった日常的に同僚職員を威嚇する言動もあり、職場の秩序を乱した。
元教諭は事実関係を認め、「校長から指導を受けていたが、素直に従えなかった。反省している」と話している。
22年3月に起きた浴室の扉をたたいた問題で、女子生徒が職員に相談して発覚した。この問題については「部屋の扉と間違えた」と弁解しているという。
元教諭は生徒に不適切な言動と体罰をしたとして、19年7月にも減給10分の1(1カ月)の懲戒処分を受けている。(共同)
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