千葉市動物公園が、愛らしい立ち姿で人気を博したレッサーパンダ「風太」の展示を、体調不良のため17日から休止している。
食欲が落ち餌を残すことが多くなったという。7月には19歳と高齢で、園の担当者は「このまま食べない日が続くようだと心配…」と気遣っている。
風太は堂々とした立ち姿がマスメディアで取り上げられ、2005年には缶コーヒーのCMに出演、ブームを巻き起こした。園によると、人間なら80歳以上。レッサーパンダの平均寿命は15〜20歳だという。
園によると、16日ごろから食欲がなくなり、毎日朝夕に出す餌のうち、朝食を食べない日が続いた。17日には、好物のリンゴも初めて残した。
胃腸の状態が良くないことが原因とみられ、抗生物質を投与し園内で治療している。飼育担当者は「歩いているから元気はあると思う」と話す。
風太は昨年1月にも歯根や〓(順の川が峡の旧字体のツクリ)にうみができるなどしたため、約4カ月間休養した。展示の休止は2回目という。(共同)