映画『大怪獣のあとしまつ』プロデューサーを直撃「予想以上に伝わりませんでした」

――公開初日からの観客の反応は予想していたのでしょうか?

中居P 予想外でした。正体を明かせないアラタが、怪獣の死体処理を託されたことをきっかけに、
元恋人のユキノとともに雨音の妨害を押し切り、人間のまま『あとしまつ』できるのか、この三角関係に関して反応を期待していました。
ところが、特撮部分やギャグ要素に反応が偏っている印象を受け、伝えたかった三角関係の部分が伝わっておらず、そこが予想外でした。

須藤P ラストの巨大ヒーローが全てを解決するというオチ、これは結局、「神風が吹かないと解決しない」という、ごく単純な政治風刺なのですが、これがほとんど通じておらず驚きました。
本作の風刺的な要素に関しては、新聞世代(昭和世代)には概ね理解されて楽しんでもらえたようなのですが、特に、若い人々に伝わっていない事が発見でした。
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