米、ウクライナへの武器支援強化 追加で230億円承認

【ワシントン=坂口幸裕】米ホワイトハウスは12日、ロシアが侵攻しているウクライナへの武器支援を強化するため最大2億ドル(230億円)の予算支出を承認したと発表した。対戦車ミサイル「ジャベリン」や地対空ミサイル「スティンガー」などの追加供与を想定する。

米メディアによると、米軍が保有する武器をポーランドやルーマニアなど東欧諸国を経由して陸路でウクライナに届ける。バイデン政権が2月下旬に決めた3億5千万ドルの武器提供に続く措置になる。今回の2億ドルを含めると、過去1年間で米国による対ウクライナへの安全保障支援の総額は12億ドルに達した。

ウクライナのゼレンスキー大統領の要請を踏まえた。国防総省が保有する兵器に加え、ウクライナを支援するための軍事訓練にも充てる見通しだ。バイデン政権はウクライナへの戦闘機供与に反対する一方、防空体制を拡充する支援などについては継続する方針だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN125140S2A310C2000000/?n_cid=SNSTW001&;n_tw=1647129571