元首相の害以降、旧会の取材を進めてこれまで50人以上の現役者や団幹部たちにインタビューをしてきた。
ちょっと話を交わした者も含めたら100人を超えている。会や自宅にも何度もお邪魔させていただいた。
また、遠目にしか見ることしかできなかった、清平にある本部の内部にも足を踏み入れたり、
「日本政治を陰で操る旧会のフロント組織」
とマスコミが散々叩いている国際連合の集会や街宣に密着したりしている。
こういう取材を続けてきてたどり着いた結論は、
いわゆる「旧会報道」がかなり「被害者」側のバイアスの強い偏向報道だということだ。
断っておくが、弁護士や名乗る女性たちの言っていることが「間違っている」
などと言いたいわけではない。ただ、「性加害疑惑」を否定する人たちがいるように、
マスコミで元たちが語っている話を否定する現役たちもたくさんいる。
国内だけでも数万人もいる団体を俯瞰して理解するには、元の人たちの証言だけで十分ではない。
彼らの話と同じくらい、現役の言い分もマスコミが取り上げなければフェアではない、と言いたいのだ。
こういう話を事件後、繰り返し主張してきた。本にもまとめた。しかし、テレビや新聞に働く友人・
知人に話をしてもだいたい相手にされない。マスコミにとっては「反社会的の肩を持ち、
報道を否定するようなこと」を言っている私も「黙殺」すべき存在ということなのだろう。
そこで、社会から完全に抹殺されてしまう前に、
これまでの取材でわかった事実を少しでも多くの人に伝えておこうということで、イベントを企画した。
これまで述べたような旧会報道の問題点にとどまらず、そもそも旧会という組織が、
自党と距離を縮め、全国弁連と敵対するきっかけになったという「スイ防止法」などについても、
パイ事情に詳しい国際ジャーナリストとともに語っていく。