中国ものが好きなのに、金庸の小説が面白くなかった
なんとなくそう立ててみた。
『三国志演義』や『水滸伝』『三侠五義』などを読破し、他の中国もの小説に飢えていて、
金庸の小説の紹介で存在を知り、『中国の吉川英治もしくは山田風太郎』と聞いて期待していた。
そして『書剣恩仇録』全巻を買ったのだが。
つまらなくはないが、面白くもないという感じ。『碧血剣』も同様。
(吉川英治や山田風太郎は大好きだったのに)
それでも他作品はと思ったが、
『侠客行』『笑傲江湖』『射G英雄伝』『連城訣』『雪山飛狐』『越女剣』
どれもそれほどとは思えなかった。
(『雪山飛狐』はまあまあ面白かったが)
本スレがあるが、乱すのとよくない。
人それぞれ感じ方が違うのは分かるので、アンチではなく、同様に感じた人話し合おう。 >>66
自分は、「神雕」に関してだけ原作の方がダメなかったな〜。
楊過の複雑な人間像とかはおもしろかったが、
バカップルが別れては再会するというプロットは
小説で読むのはちと辛かった。
ドラマはもっとバカップルだったけど、
美女の舞みたいな視覚的な要素で楽しむことができたかな。
まぁあのメロドラマについていけない人が多いのは十分理解するが。 新しい神雕侠侶は中国でも年配者からめっちゃ評判悪い。
(たしかに二人が見つめ合うシーンだけが多すぎ)
まあこういうのはリメイクにつき物のやっかみが大部分ではあるが。
旧作の役者がいいのは認めるけどいかんせん絵が古すぎてね。
バカップルが右往左往する話、というのは原作もある意味そうだから。 >>71
ドラマ版ですべき話かもしれないけど、小龍女に関してだけは新が良いと思う。
一番原作の描写に近い。 おおっ! まだ、このスレあったのか。こなくて、悪い悪い。
飛狐外伝は読んでないけど、他の中国ものを読んでいる。
でも、考え直して好みの問題を考慮しても、
金庸はすぐれた作家であるけれども、ストーリーとテーマが甘い感じがする。
吉川英治や山田風太郎と同列に並べるのは正直、無理があるような・・
この二人みたいな時代が変わっても胸を打ったり、驚かされるような展開には
金庸は達成していないと思う。これも、日本では人気がでなかった理由じゃないかな
(柴田錬三郎みたいな一代を風靡した流行作家って感じがする。シバレンは自分も好きだったけど)
書剣恩仇録が先陣というのも当然あるけれども。定価で全巻買って、あれはショックだよ。
大味なところが改善された水滸伝もしくは三侠五義だと思ったのに。
紅花会の軍師が言っていた「紅花会一人で清兵五人(四人だっけ?)を相手にすれば勝てる」
ってのも萎える。銃を装備し、曲がりなりにも外征も成功されている清軍相手に
やくざ集団である紅花会が勝てると考えるのは小説の世界でも違和感をおぼえる。
しかも、小説上ではこの判断は多分、正しいのだろう。
民衆反乱が、内部分裂のせいで敗北したという農民起義思想はどうしても受け付けない。
(あとの作品でこの点は改善されるが、印象が悪い)
また、チンギス相手にあれだけ大見得をきった郭靖がわがまま娘一人を処断できないのは
他国は批判するくせに自国は所業には寛大な中華事大主義ともとれる。
こう言っては叩かれると思うが、王朝や軍閥による言論統制の歴史が長く、
その後もすぐに文化大革命を迎え、今も統制にあっている中国の小説のレベルは
日本にはるかに劣るのではないだろうか。(古典においては中国の方が上と思うけど)
だから、成熟度が足りず、中国でトップクラスの金庸は
日本においてはちょっと趣向がこった作家クラスに落ちてしまうような
全部読んでいない自分が、ここまでいったら怒られるかも知れないが、そんな気がする。
>>74
ファンタジーである武侠小説に、やや合理性を求めすぎているように感じる。
>>71
年配者と言うか、香港版ドラマの熱烈なヲタだな、あれは。
香港版以外は、何が何でも絶対に認めないぞ、って感じだし。
べつに香港版ヲタじゃなくてもあの演出には問題ありだと思うけど。
役者ヲタは必死に否定するがw >>74
金庸の小説は基本的にキャラクター重視の作品であり歴史性はキャラクターを
活躍させる舞台設定という意味が一番大きいので歴史の厳格さなどは
考慮されてません。「歴史小説」というよりは「時代劇」にフォーマットが
似てると思います。
金庸作品に関しては私が一番似てると思ったのはデュマの「モンテクリスト伯」などの
キャラクター重視の姿勢で書かれた小説ですね。金庸自身相当デュマから
影響を受けたと発言してます。
俺は「鹿鼎記」の中であった呉三桂VS李自成のタイマンの部分が大好きです。 >>74
いやそりゃ認識が違うって。
中国でも金庸の位置づけは、あくまでも庶民にもっとも愛されてる
通俗時代小説家というものでしかないよ。
とくに相手の話をろくに聞かずにまず戦ってしまうような強引な展開とか、
そのおかげで実につまらない誤解が国を巻き込むような大抗争に発展しがちとか、
そういうパターンがすべて武侠映画のお約束になってるくらい。
そのお約束を楽しむ世界観なんだな。
少なくとも大の大人が真面目に読むような本ではない。
普通の中国人はみんな子供のうちに読み終わってます。 今中1だけど親の金庸の本読んでいる。
個人的には射Gが好きだな。
でも鹿鼎記は武侠が好きじゃなくても読めるんじゃないかな。
中国が好きじゃなくても。
というより小宝の性格は子供にも共感を与えるかもしれないし 東洋史好き。中国の征服王朝好き。
だけど金庸の本は訳が悪いのか、ストーリーとか前後の脈絡がつかみにくい。
この人がなんでそういう行動とってるのかよくわかんないまま派手な戦闘シーンになっちゃう。
その場の行動は描写されてるけど、いまいち人物の内面が書かれてない。
「清朝皇帝」で映像化された時からずっと、何でこの人たちはこんな動きしてんの?
その設定の意味は? がわからなくてはまれません。 武侠小説は根本的に歴史小説ではないということだな。 つか武侠小説はライトノベルだから
読んでてそれがわからない人ってどうかと思う
>>74とか痛過ぎる 武侠小説の中でも、金庸は外見が歴史小説っぽく見えるところがあるからね。
勘違いしちゃう人も多いんだろう。 中学生の男子が回し読みして休み時間に
「くらえ!降龍十八掌!どひゅーん!」
とかってやってるのが中国での金庸作品と考えてもらって構わない
子供のうちに金庸読んだこと無い男子ってのはかなりアリエナイ
日本で言うと「え?ドラゴンボール読んだこと無いの?」みたいな感じ 全員ではないだろうけど、かなりの率なのは確かだと思う。
あちらの反日厨が集っている掲示板で、
試しに金庸の話題を振ってみたら、食いつき方が凄かったから。 中国でネットやってる層は日本に比べると年齢幅がう〜んと狭い。 >>84
それぐらいの認識はあるって。(というか、途中で見方はきりかえた)
ちなみに、86氏は自分ではないよ。
それでも期待していたのとは違っていた。
宣伝では、そうじゃないように書かれていたしな。
金庸は現代中国の偉大な作家で、それがファンタジー世界であることを前提に
武侠チャンバラを楽しみながらも、重厚な歴史の展開を楽しめるような感じで書かれていた。
郭靖がチンギスに言った台詞なんて、重みのある言葉として紹介本に書かれていた
あんなどこかで遊んできた(チンギス視点では)養子がいきなりあらわれて陳腐な説教かます展開とは思わなかった。
古龍や『笑傲江湖』ならともかく、
乾隆帝やチンギスが歴史上の人物としてでている以上、ただのライトノベルと片づけられても困る
チンギスにあれだけ言う以上、郭靖にはもっと人生に覚悟があって欲しいと考えて悪いのかな?
しかし、あれだけの漢字が多くて、(中文だから当たり前だが)
内容はライトノベルというのなら、読者を選ぶというのも分かる。
なら、一層、単純な勧善懲悪の方がいいって、自分は思うな。
ファンタジーにしたって整合性とか説得力がないと読んでて違和感ありすぎ。
ラノベにしても説得力って必要だと思うし、単純な勧善懲悪するにも何が善で何が悪ぐらいは
はっきりさせたい。でも今のところ金庸作品にそれができてるかというと甚だしく疑問。
ネイティブな文章で読んでいないので何ともいえない。
コレにはまってる人は何処に魅力を感じてるのか正直いってわからない。 武侠小説は中国ではラノベに近いものがあると思うな
というかラノベ以上に広い読者層を持っている
それを何か重厚なもののようにして紹介するのもどうかとは思うが
>>1 は全巻買っちゃったなら「神雕侠侶」読んじゃえば?
>>30 みたく世評で評価してはいけない
郭芙は本来、素質的にはトップを目指せる遺伝子を受け継ぎながら
師匠としては愚鈍な父親に師事せざるを得ず、逆に師匠としては
優秀なはずの母親からは甘やかされて、性格がネジ曲がった不幸な娘
更に武兄弟が父親に弟子入りし、ちやほやされて楊過への思いに
気付くことすらできなかったというのがドツボにはまっている
ネタバレだけど有名な話だから書いちゃうが、郭芙が楊過の腕を
切断する場面にしても誤解が重々ある上に、手にしていたのは
小龍女から渡された非常に鋭利な宝剣w
単に威嚇するだけのつもりだったのは、楊過が防御のために上げた
右腕が切断され、驚いていることからも明らか
殺す気なら腕ごと首を持っていってるはず
あと >>93 で整合性の話がでてるが、この「神雕侠侶」は毒が
ストーリーに深く関わっているが、その効果が非常に都合よく
解釈されているところにも注目 こっちのスレの方が“金学”スレっぽくなっているね。 てか
不満があったり、つまらないと感じるなら、無理して読まなくてもいいじゃん 金庸ヲタが余りにもでしゃばりすぎるので、何か言いたくなるのさ。 でしゃばるって、他板に出張して布教でもして回ってるのかw?
武侠スレ内で盛り上がってるだけならでしゃばりとは言わん罠 上の方でもあったけど、心理や内面の描写が殆どないから、
脊髄反射的に人殺ししてるように見えるのが嫌われるのかもしれないね。
原文でもそんな感じなのかな。
あと、ファンタジーというほどファンタジーでもないような。
基本的には登場人物が強いだけで魔物神仙の類が出てくるわけでもないし。
人間同士の争いなんで善悪は定めがたし、と何回も出てくる。
でもG兄は魔物かもしれんw
>>98
日本での人気を考えると一つの板を作るようなレベルではないってことじゃないか。 武侠小説だけで1つの板は無理だから、
中国史全般、水滸伝や西遊記、紅楼夢などの他の作品ともご一緒して、
この板が成立したんだと思う。
この板にしても、武侠スレの数は両手で数えられるぐらいじゃないかな。
上でも書いたとおり、特別、アンチというつもりもなく、
金庸に対して『可もなく不可もなく』という印象を持っているだけだけどな
93氏ほどに否定する気はない。ただ、
>>84みたいに
>痛過ぎる
とまで言われたらいいたくもなるさ。
特集本の宣伝から期待する内容と、実際の内容との違いに失望したことを言っても悪くはないだろう。
読んだ感想だし。
金庸はライトノベルというより、『キャラクター小説』って感じがする。
(ライトノベル=キャラクター小説かもしれないが)
ひきあいに出した山田風太郎、吉川英治、柴田錬三郎の三名よりすぐれている点は
その技や背景も含めても、キャラの個性だろう
でも、93氏の言っていることも分かるような気がする
ファンタジーにしても、平時ならともかく、 モンゴルが攻めてきている多難の時に、郭靖がその影響を
ほとんど受けることもなく、旅行できるのは違和感があるし、
歴史小説ではなく、時代小説にしても、上の三人はその生活感や主人公の経済に対して
説得力があるように工夫していたように思う。
金庸の小説は江湖の義侠が国宝級の宝物を並べるばかりでその根拠が乏しく思える
強盗でも泥棒でも説明すればいいのに。
ただ、金庸の小説は今までの正義の観念に疑問をいだき、武侠の世界を渡り歩く主人公がテーマ
なので、ただの勧善懲悪がないと思うが。
ただ、主人公がその解答もださぬうちから、分かったように、権力者ないしは英雄に喧嘩売りすぎ。
郭靖なんて、チンギスから見たら、女連れて、好きな武芸をやって遊び回って、
いつの間にか強くなっているのを鼻にかけて、
口先ばかり達者になって帰ってきたようにしか見えないと思う。
別に人生かけて、誰かを救ったり、その武芸でこれといった偉業をなしたわけでもないし
だから、ライトノベルなのかもしれないけど
>ファンタジーにしても、平時ならともかく、 モンゴルが攻めてきている多難の時に、
>郭靖がその影響を ほとんど受けることもなく、旅行できるのは違和感があるし、
たしか第二次大戦中の日本兵の記録だと、大きな戦争は20に1回くらいで、食料の調達の方が苦労したらしい。
近代の移動力でもそんなくらいだから、郭靖の時代だともっと簡単に旅行出来るんじゃないかな。 キャラ小説というのも違和感があるね、設定はそれなりに凝ってるから
解説本なんかでイラストつきで見ると面白そうなキャラに見えるけど、
実際の作品では派手なアクションは描いてるけど内面がほとんど描かれてないから。
各キャラクター達のキャラが立ってるとは言えないと思う。
だからこそラノベなんだろうけど。 江湖の武芸者の生活感に関しては まさに仰るとおりで最初から説得する気すら無いよなw
>>郭靖なんて、チンギスから見たら
そんな事いったら、郭靖から見た大ハーンは大帝国なんて無意味なものの為に
人々を殺して回っているようにしか見えないんじゃないか。
モンゴルに限らず、お上は金持ちで、楽な暮らしができるのに民衆は飢饉で苦しんだり労役を課せられる。
これが不公平だ、というのが戦う理由になる。
この鬱憤をぶつける側の人間が大人物である必要は無いんだろう。
もちろん、「お前が言うな」と言われないレベルでだけど。
若造が権力者に文句を言ってはいけないって事は無いはずだしね。 江湖の武芸者がどうやって生活費を得ているのかは、
武侠小説では聞かないお約束と言われているw 鹿鼎記の小宝みたいにイカサマ博打ってわけにはいかないしなw
>金庸の小説は江湖の義侠が国宝級の宝物を並べるばかりでその根拠が乏しく思える
>強盗でも泥棒でも説明すればいいのに。
>ただ、主人公がその解答もださぬうちから、分かったように、権力者ないしは英雄に喧嘩売りすぎ。
鹿鼎記はそのあたりを逆手に取ってて面白い。 >>104
つうか行動で十分キャラが立ってると思うけど?
内面書かないとキャラが立たないなんてのはハードボイルド小説とかの
全否定になりかねないぞw
>>105
郭靖はむしろ宋の方に嫌悪感を抱いていたはずだが たまには上げるか。
郭靖は結局、自分の話を聞いてくれる言いやすい方にいっただけのような気がするんだよね
養育の恩を忘れて、生みの親の故国を味方する忘恩の徒をとがめずに迎え入れてやるだけ
チンギスはいい奴じゃないか。
本スレでもいわれていたが、そんな人が一生をかけてやったことを言下に否定する。
ただの青臭いかっこつけにしか見えない。
郭靖が全武侠界を率いて、代表として発言するか、
全真教を説得して、モンゴルのもとに連れてきた上での展開だったら、よかったけどね
>この鬱憤をぶつける側の人間が大人物である必要は無いんだろう。
>もちろん、「お前が言うな」と言われないレベルでだけど。
>若造が権力者に文句を言ってはいけないって事は無いはずだしね。
それはそうなんだけど、 郭靖にはチンギスに対して甘えが見えるからね。
やっぱり、「お前が言うな」と思ってしまうな
なんというか、郭靖を忘恩の徒というのは違うような気が。
三国志の関羽なんかもそうだけど、忘恩と不義は板ばさみになることが多い。
帰れば忘恩の徒、残れば不義の輩。
で、郭靖は祖国を選んだというだけで、これを非難するのは酷かなと。
そういや、日本では忘恩のほうが非難され、中国では不義の方が悪、というように感じるな。
チンギスハーンに関しては、尊敬してるからこその諫言だと思うよ。
あくまでも真心からくるもの。
あんなとこでかっこつけるような洒落た頭は持ってないと思うw なんとなくずれている気がするけど1の言いたいことはわかる
要するに金庸が既成の価値観を否定しておいて、
それを超えるようなモノを提示しきれていない、
ということに尽きると思う >>115
処女作で中華思想が根底にあったのが徐々にそれが解けていき鹿鼎記で
完全に無化したのが金庸の特徴。 神鳥侠侶って金輪国師に萌える話じゃないの?
小説はこれから読むところでまだドラマしか見ていないけど・・・・・・ 江湖の連中は普段お上を軽蔑している様でいざモンゴルや契丹や女真が
攻めて来ると国の為に戦うし、お上が流したデマをあっさり
信じ込んだりする
郭靖もあんなに宋を憎んでいたのにチンギスに宋を好きに治めて
良いと提案されたら断ってしまう
全ては漢民族至上主義が前提にあってのことって感じで
何のかんの言ってても結局こいつらの根幹は中華思想なんだなと
単にバカだからなのかも知れんがw あと鹿鼎記で李西華が復明を唱える鄭の家臣に
「それなら何故朱元璋は趙氏の末裔を擁立しなかったのか」
と問われると、
「趙氏なんて何も働いてないから世に出る資格はない」
とか見当違いな返しをして考えの無さを露呈してたり
少林寺の偉い坊さんでも契丹人は生来残忍で悪だと信じていて
疑わなかったり
つくづく漢民族ってバカなんだなと思ったよ >>118
基本的におバカなのは否定できんw
んでも中華思想とはまた違うような気がするよ。
今の日本だっていい感じに腐敗しちゃいるけど、それでもアメリカとか中国に
俺としては、国を差し出す気にはならない。これは何思想だろうか?
もちろん真に人民の為に、というのは尊重はできるんだけど、賛同はできない。
支配されれば少なからず略奪殺戮があるのは古今東西変わらないだろうから。
中華思想って言葉は他民族を侮蔑するくらいまで行かなきゃそうは呼べんでしょ。
この位の愛国心はどこの国でもあるもんだと思う。
>>120については、朱元璋には滅九族!のイメージしかなくてなんとも言えんw
後は、契丹人も漢人のことを信用できない、腹黒いといってるんだからおあいこじゃないか。
どちらの言い分にも真実は含まれているでしょ。
漢人から見れば野蛮だし、契丹人から見れば鬱陶しいというだけの話。 >>120
天龍八部の場合は、漢人は愚かだと読者に思わせるのは、
金庸の狙いじゃないのか? 今の中国は日本なんか比較にならんぐらい腐ってるから論外だけど
アメリカになら……w
まあ向こうが承知しないだろうね
内から乗っ取られかねんし
契丹人に関しては市井のおっさんならまだしも少林寺の高僧が
バリバリの差別発言をしたっていうのが印象的だったのよ
その後すぐ虚竹だかにたしなめられて黙ってたけどさ >>123
アメリカだって大概アレですぜw
というか俺ら民衆が期待するような理想的で清廉な国家なんてどこにも存在しないんだろうね。
だから江湖の連中は反政府的なんだろう。
でも一方で生まれ故郷とか、同胞を守りたくもあるから、郭靖みたいに
愚かな皇帝に仕えるのではなく人々の為だ、となる。
お上はともかく、下々の人間である江湖の民としては異民族は攻めてくるから敵というだけで
同胞が殺されるから憎い、というだけの対象な気がする。
うちの国が先に仕掛けたから民衆が殺されても仕方がない、とか悟りきったような人はちと怖い。
あと、少林寺の高僧が、とは言うけども、鳩摩智とか金輪を見る限り、
仏教の修行=人格者ともいえない気がしてくるw
それぞれチベット最高位の僧だけどあんなのだw
天龍八部は異民族問題がテーマみたいだから、少林僧に限らず特に意識して軽蔑させてるみたい。
まぁ、日本だって戦時中は鬼畜米英扱いだったし、ドイツとフランスが不仲とか、
漢民族に限ったことじゃないということで一つ合点いただけないでしょうかw なんかレスがついているな。需要があって良かった
自分は前もいったけど、金庸の足を引っ張っているのは中華思想ではなくて、毛沢東思想だと思うな
確かに彼の政治行動を見ると、その影は少ないかもしれないが、
あの時代は誰も彼もその思想に染まり(日本すらもだw)大衆に発表する小説とするためには
読み手と出版社の事情を考えねばならない。完全に無視することはできない。
自国を他国から守るのは当たり前で中華思想ではないと思う。
結構、主人公が夷狄と手を組んだり、長所を認めたりするし。
自国の政治に不満があって、侵略者に協力して、国が滅ぼされる例もあるし、
現代日本だって左翼思想者が特亜に国を明け渡そうとしているが、それで国がよくなるなんてとても思えない。
占領されてよかったなんて言うのはアメリカに占領された日本だけ。
それだって、かなりうさんくさいものだが。
で、>>115氏に指摘されたこととかぶるが、陳家洛、袁承志、郭靖の思想の空疎さは
毛沢東思想の空疎さから来ていると思う。儒教や王朝の官僚制度、皇帝制度などを完全否定して
中国に何が残ったかというと、ただの侵略欲と物質欲にまみれた国家ができあがった。
ただ、金庸はすぐれた作家なので、空疎さにはこの時点である程度気づいていたようだから、
いたずらにこの三人をマンセーはしてないけど。
それにしても、郭靖が南宋を支配する提案は笑える。娘、一人教導できない人間が
(そういう風にしむけたのは郭靖自身のようだ)あんな広大な国家を統治できるわけがない。
一体、どういう展開になるか読んでみたい気もするが。 >>1
うるせーーーくそったれ
お前みたいな低能はハルヒでも読んでろよ。
この憂鬱やろうめ!! >>123
彼女の友達が釣したいっつうから仕方なく連れて行った。
俺と彼女の友達合わせて合計四人でいったんだけど、俺と彼女以外は全員釣初体験。
彼女とその友達は虫餌が触れない。
おかげで立ち代り入れ替わり餌つけてくれ、糸絡まったと4時間ずっと餌つけや絡みなおしで時間が過ぎ去った。
おまけに彼女たちが釣ってくるのもフグ、ヒトデ、小さいミニ鯛、ゴミ、たまにハオコゼ。。。。
一段落し、やっとの思いで俺の仕掛けを上げると、針3本ともウミケムシついてた、、、。
そんな俺がいちばんあほだよっ!!! >>1
自分は本を読んで作者の思想まで気にするのが面倒なんでw
そこまで考えたことがないんだけどそんなものなんだろうか。
でも皇帝やらの否定は毛沢東に始まったことじゃないんじゃないか。
その三人はわりと古典的な性格をしてると思うけどな。
襄陽という都市をまとめられるのに娘一人をどうにかできないのは人間の不思議w
まあアレは「世界の半分をお前にやろう」に近いものがあるような。 >>126
一番最後に描いた韋小宝は、アンチ陳家洛として描かれた気がするんだよねえ。
>>130
金庸の思想が中華思想がベースにある「書剣恩仇録」から長編最終作の
「鹿鼎記」で中華思想を無化してるのは明らかだしね。
別に誰が何を好きだろうが嫌いだろうが勝手だが
体制が悪いから中国小説のレベルが低いというのはどうか
そんなこといったら漱石の小説だって紫式部のレベルに
到達してないと言われてるんだぜ
日本の体制は平安時代からずっと下がりっぱなしか?
>>132
あれに関して、まあ弁護するとするなら、
池田というか創価学会、中国ではかなりいいつらしているみたいなんだよなあ。
あっちの人は、カルトっぷりが見えてないんじゃないかと。 通俗小説読んでレベル低いとか言ってもなあ。
レベル高いものが読みたいなら、残雪とか読むといいと思うよw 映像化したものを見るとけっこう面白いが
原作の翻訳は砂を噛むようなかんじだ
柳生武芸帳のようなものか 『皆さんの力を貸してください』
皆さんの知らない間に、『人権擁護法案』という危険な法案が国会を通過しそうになっています。
この法案が成立すると
・政治や宗教や社会問題への何気ない疑問
・外国人参政権への反対意見
・コミックマーケットに出す同人誌
・2ちゃんやmixi、ニコニコ動画等への書き込み
が人権侵害だと訴えられる可能性が大きく、日本人の自由な言論・表現が抑圧・弾圧されます。
もし人権委員会に差別と判断されたら令状なしで出頭や罰金を命じられたり、家宅捜索及び
物品押収されます。最悪の場合「氏名等を含む個人名の公表」される場合まであります。
この危険な法案が3月15日に再審議され結果次第では近日成立してしまう可能性があります!!
4分で見る人権擁護法案の危険性〜廃案への戦火〜
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2518752
この動画を見て法案に反対される方は、人権擁護法案反対要請書の送付をお願いします。
期限は『3/10(月)』までです。メールで要請書を送付すれば今からでも十分間に合います。
どうか皆さんの力を貸してください、協力よろしくお願いします。
要請書の書き方はこちら(テンプレに署名してメールで送信するだけです3分でかけます)
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1204917341
昔からある小説は皆知識人階級がかいてたちゃんとした本だからなぁ。
金庸は金庸で面白いけど実際あることないこと書いてるし日本の中国歴史、文学研究者でも知らない又はバカにしてる人が多い。
同じ尺度でみれないっしょ。 武侠小説って水滸伝みたいなものかと思っていたが、なんか全然違うな 金庸の小説は2冊しかよんでない。
かなり読み進めないと、小説のキャラクター、話の内容のイメージがつかめない。
キャラクターの立ち位置や、話のイメージが掴めたら、とても面白かった。
その最初のイメージを掴むのが大変だったので、次から読まなくなった。 >>140
つうか金庸の場合デュマとかの影響を受けて史実に虚構を混ぜていく
手法を取り入れてるからあることないこと書くのはアタリマエかと。
虚構が多いからダメっていうのとは違うと思う
一つは古典と違って何度も訳されることによって
訳文が練られるという過程を経てないこともあるんじゃないか
中国語って、直訳すると味も素っ気もない言語だから
著作権かなんかで古典みたいに訳者の裁量による意訳が
しにくいということもあるかもしれない
映画を見てキャラがつかめると、面白さがわかるかもしれない
>>140
あることないこと書いてるからダメとな?
じゃあないことないことしか書いてない紅楼夢はダメなのか?
しょっちゅう思うんだが、この板ってなんでこんなに史実厨が多いんだ? >>145
あくまでもフィクションの“小説”に対して「あることないこと書いてるからダメ」とか…w
史実厨以前の問題だわw >>146
大体どんなに歴史に忠実に書いたとしても歴史の研究で新事実が書いた
後から出たらその時点で忠実じゃないという事になるしね。
>>145
「小説の楽しみ方を判ってない人」か「本当は歴史をちゃんと勉強した事がない人」なんだろうな
たとえ歴史学を専攻してない素人でも、自力で専門書や史料にあたる意欲があれば、
ネットや大きめの図書館ですぐにそういった物に接する事ができるし、、
歴史小説と歴史的事実は同じまな板の上に乗せて考えてはいけない、と
簡単に理解できるだろうからね まだこのスレあったのかよ
基本、金庸の武侠小説は「指輪物語」の東洋版ともいうべきファンタジー >>150
日本で言えば山田風太郎や隆慶一朗のような史実を下敷きに奔放な想像力を膨らませた作風だろね。
>>146
歴史学者は史実にしか興味がないってだけだろw当然のことだけど
金庸はあくまで現代人の思考、観念で小説を書いてる
三侠五義や水滸伝は当時の知識人が当時の思考、観念で書いてる
あわないのはそのせい 金庸作品って
読み進むことによってキャラクターがなじんで来たら、楽しくなるけど
ぶっちゃけ感動とか快感とか、琴線に触れるネタはあんまりない。
個人的な感想ですが。
でもそれって、所詮日本人と中国人との感動のポイントが違うってことかなと思った。 金庸は厨房の時でも楽しめた。
娯楽小説ってことだ。
それって素晴らしいじゃないか。 スレの話題からは逸れるかも知れないが、キャラ小説としてなら金庸よりも古龍の方が上手く書けている。
まあ、こちらは当たり外れが金庸よりも凄まじいのが難点だが。加えて言うなら、萌えというよりは
熟女悪女のエロスの方が目立つ。
金庸は倫理観がストレート過ぎるから、娯楽小説の先を一歩踏み込めないのだと思う。
いや、そもそも150や151のように感じないヒトがけっこういるんじゃないか
オレもそうなんだが、これは訳の巧拙のせいなのかな >「指輪物語」の東洋版
確かに訳のおかげで最後まで読み通せる人が思いっきり限定される
って部分は共通してるね >>156
山田風太郎や隆慶一朗のように、史実にそれなりに詳しい人に
「おおっ! こんな解釈が!」と思わせるほど、史実に即してないし、うまく使ってないよねw
その二人ならば、ジンギスカンの動きを年表通り合わせることは最低限した上で話しを構築すると思う
小説家としての上下はともかく、日本人が好む歴史的技巧としては
山田風太郎、隆慶一朗>越えられない壁>金庸 だろうな
キャラ小説としても、
隆慶一朗>山田風太郎=金庸 だろうな これでは現代日本でヒットは難しい
しかも、山田風太郎にはエログロがある。この面ですらかなり不利。
史実のことで不満を持っている人は、ただの史実オタというのではなく、
そういう面を求めていたんじゃないかな? 少なくとも自分はそうだ スレを全く読まずカキコするね。
例えばミステリーが好きだからって
全て好きな訳じゃないでしょ。
だから、(主に)中国が舞台だからとはいえ金庸が面白い。と
考える事が間違いじゃないかな?
中国物=史実しかない。みたいな決めつけがあったんだじゃない?
それじゃ、ん?なんか違うだろ。ってなるはず。
中国物→金庸より、香港映画(古片装)→金庸なら
さほど気にならなかったんじゃね? >>159
そういう意味ではなく、たとえば、日本の時代小説は史実をきっちり調べ
歴史で明かされていない部分、もしくは、通説より解釈を変える形で
キャラクターを動かす手法をとることが多い
話しは固くなるが、自分の知らない細かい史実や文化などを知る楽しみがある。
その時代を主人公とともに旅するって感覚だね
でも、金庸のは、一部の固有名詞だけでほとんど関連がない
時代小説って聞いて、三国志以外の時代の史実や文化を一部とはいえ、
知ることができると思って期待してもおかしくはないし、がっかりするだろう
中国と日本の感覚の違いなんだろうけどね >>160
そういう事か。
ごめん、全然そんな風に考えてなかった。
親切な説明ありがとう。
しかし、そんなけ理由が明白ならこのスレって…
あ、いや、なんでもない >>158
同意、史実忠実じゃなくていいんだが
そのあたりの材料の使い方、料理の仕方みたいな部分だな
中国歴史小説の関連で出て来るのでなければ、ギャップも感じないんだが… 俺なんか事前に知識がないモンで全くのファンタジー感覚だったなw
やっぱり知ってる人からすると色々あるものだね >>161
このスレはファンを攻撃するわけではなく、金庸の作品に対する個人的な不満をぶちまけ、
結果的になぜ、ヒットしなかったかを分析するスレになっているからそういうわけでもない
作品の手法や思想面、生活感の扱い、キャラの描写などの批判も多かったよ
「花の慶次」みたいなのを期待していたのにな・・。田中芳樹たちの宣伝と全然違った。
がっくりだ。これなら、『水滸伝後伝』や『三侠五義』の方が求めていたものに近い。
妙に理屈っぽくなって、かえって古典キャラの豪快さが失われたって感じ ずっと原文でしか読んだことがなかったんだが最近になって翻訳を読んでみた
>>1 の言うことがなんとなく理解できた気がした
整理しないとまとまらないが原文で味わえる語り口の鮮やかさが伝わってこないので
普通の小説を読んでる感じがした、というのが近いか というか普通の小説だろ、金庸。
三国志とか水滸伝みたいな古典じゃないんだぜ? 創作された時期が違うという話。
外国人が「源氏物語とかの日本ものが好きなのに、司馬遼太郎の小説が面白くなかった」
と言われても、そりゃ全然違うものだもの、って感じになるでしょうが。
三国志は古典。金庸は20世紀後半の現代小説。
古典が好みだからって現代小説も好みに合うかは全く分からんでしょ。
舞台が中国だから地名とかに馴染みがあって、好きになりやすいって程度の差はあるだろうけど
基本的には人それぞれの好みの問題。 金庸はおれにとっては普通の小説ではないな
中国で圧倒的な人気があるのがよくわかる。言ってみれば別格の存在
だが営利目的で書かれた現代の小説と古典を比較するのは間違いという指摘は正しい
金庸先生はむしろ売れる小説を書くことによって香港政界での地位を築い