>>65-66
だからこそ天皇制の建前「頂点は天皇ただひとり」「武家の征夷大将軍やら執権やらは天皇から権威を貸与され、煩雑な業務や
血生臭い戦争を代行してる、だから二番目に偉いんだ」という体裁は大切だったんだな。神輿がハリボテだろうが影の実務者がいようが関係ない
新興勢力の武家が野放しだと、私欲のまま悪党を組んで徒党を細分化させてしまう事への抑止力、束ねる口実にもなっていた

ところが尊氏が思い付きで「頂点を2つに割ってしまう」例外を是としてしまったものだから、それに倣う武家も選択を迫られるし
「天皇家が2つに割れてもいいんなら、ウチも独立していいっスよねぇ!」と悪党が離合集散する口実を与えてしまった
部下は経営者トップの振る舞いを見て育ち動くもの、顕家の下に付いた野武士然り、南朝北朝の一枚岩でないヒビ割れっぷり然り
元から亀裂が入る地震前夜の下地が整っていたところに、ダメ押しでパンドラの箱を開けてしまった感が凄い