0560名無しさんの次レスにご期待下さい
2023/08/25(金) 14:38:30.25ID:aOtI/ip0――が、おかしい。観客たちは気づいていた。範馬勇次郎は決してこんなアピールはしないことを。
勇次郎の顔面のすべての血管が浮き上がる。目は空の一点を凝視して動かない。
激しく胸を叩く。強烈に! 胸を打ち砕かんほど!
落ちていかないのである。飲み込んだ精液が。
それはあたかもロケット発射口の壁にへばりつくシコルスキーがごとく食道を通過することを拒否。
口腔の空気に触れ、ジャックのゾル状の精液は即ゲル状に変化。
時間経過に伴い、今やそのゲル度は蒟〇畑の数倍に達していた。
範馬勇次郎敗れる。
敗因は、性に奔放な勇次郎と禁欲の果てに己を高めたジャックの、その粘度の差といえよう――。
――『バキらへん、完』――