日本人は「結婚の目的」を相当勘違いしている
欧米のキリスト教徒におけるパートナー・結婚観とは
https://toyokeizai.net/articles/-/174602?display=b
カトリック司祭 来住英俊

人が人と共に生きる形の最も典型的・模範的に凝縮されたものは夫婦であると、カトリック教会は認める。体の次元での交わりがあることが夫婦の特色で、それが実現できるのは男女の夫婦だ

結婚は縁があって出会った男女が関係を日々少しずつ深め、あなたはこういう人と、互いにだんだん理解し納得していく。その中で出産と子育ての可能性が開かれて、2人の交わりの中から、善きものとして子育てや一緒に手掛ける商い・仕事という日常が生まれていく。人間の幸せはそこにある

人間の幸福とは、キリスト教信者にとってはイエス・キリストという神との関係を日々深めていくことで、それを「平行移動」させると、たとえば妻と夫が互いの関係を深めていく姿になる
(神に仕え、神を愛し対話するように、夫婦はお互いを理解し愛し合い、共に支え合いなさいという教義)

幸福のいちばん深い要素は、縁あって出会った同士が腹を決めてその関係を一生にわたって少しずつ深めていく。能動的にお互いの理解を深めていくことの中にある喜びこそ、人間の幸福の中で最も取り去られないものだ
結婚でいろいろな願い事がかなうことになるが、それが中心ではない。何でも語り合えるパートナーがあることが、人間の幸せなのだ

今は経済的な生活条件をよくしていくことでしか、幸福を考えられなくなっている
人間の幸せを給与や年金でしか考えられないのならば、幸せは自分の手の中になく、ただ力ある人たちの良識と憐憫に頼るしかない。金持ちや政治家の憐みを期待するのでは、幸せははかないものだ


出生時、男性は1.05%女性よりも多く産まれてきます。そのため今の日本で男女比が揃うのは55〜60歳です。現役世代は少子化もあって常に男性余りです。特に地方は若い女性が東京へ異動する人口動態があるので、大幅な男性余りとなっています。