電子ピアノを買って約5年、独学で気が向いたらジャジャーーーンとやって電源切って寝る生活をしていたが
弾ける、もとい音ゲーのようにただ鍵盤を叩けるようになった曲と言えば暗譜したトルコ行進曲だけ。
私が想像していたピアノの世界とは、 西田敏行氏のもしもピアノが弾けたならの詞にあるように、
思いの全てを歌にして人に伝えられることができるような演奏をすることであった。

どうしたら即興でメロディーをコピったり、伴奏をつけたり、和声の進行を組み立てることができるのだろうか。

おーっと待ちたまえ、チミよ。今、「そんなことここで聞くより、どっかに習いに行けよ」と言おうとしたかい?
チッチッチ、君は生命誕生から変わらず存在するプランクトンのように進歩の無いことを言ってくれるなよ?
君が恵まれた家庭に生まれ、欲すれば与えられ、朗らかな家族に囲まれながら、のびのびすくすくと育ったのはわかるよ。
しかし、この世には経済的な事情とか社会的な都合とかがあることはわかってくれるね?

こんな事を言っていると勘違いされてしまうかもしれないが、私はピアノに対する情熱だけは人一倍熱いつもりだ。
ピアノを買って5年、その熱は一度も冷めたことはない。だからこそ、こうやってこの文章を書いているのだ。
ただ、その情熱のベクトルをどこに向ければ良いのかがわからないだけなのである。

長くなったが、諸君らよ。私が望むものは次の通りである。私に道を示したまえ。