そして、母親が幼い息子に向かって性器のことを呼ぶ時は、「おちんちん」と言う。
この二つに「いやらしさ」は微塵もない。学術であり、母性である。
しかし、「おペニペニ」
混ぜてはいけないだろう。
「おペニペニ」という響きには、いやらしいというよりもむしろ腹立たしいという方が近い感情が降りてくる。
確かに腹立たしい「ペニペニ」は腹立たしいのだが、
「ペニペニってなんだ!」と口にすることが何か「負け」を意味するような気がして怒ることすらためらわれるのではないか。
やはり、混ぜてはいけないのだ。