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質の高い作品に取り組む伝統を今一度思い返して欲しいものだな

・岸部一徳(花岡常太郎役)インタビュー
真面目なドラマ作りに参加できるのが朝ドラの醍醐味

常太郎や徳一らの家族に囲まれて、町子がどんな人間に成長していくか、回想編の意味はそこにあると思っています。
この時代の写真館というのはかなり裕福だったようですが、物質的な面で恵まれていたことが町子という人間の土台になるわけではないんですね。
もっと他の大事な何かをこの時期にしっかりつかむからこそ、あとの人生を心豊かに生き、いろんな人と温かく接していくことができるんです。
その「何か」を、子ども時代の町子にきちんと残してやれるかどうか。それが僕たち回想編に登場する家族の課題なんです。

連続テレビ小説には、今回のような質の高い作品に取り組む伝統があって、現場もいい雰囲気に包まれています。
俳優にとっては、真面目なドラマ作りに参加できるのが朝ドラに出る楽しさだし、醍醐味でもあります。
テレビは正直ですから、視聴者の皆さんにも、その楽しさはきっと伝わると思いますよ。