三菱自動車が飛躍したのは、バブル経済崩壊後の1990年代前半のこと。
国産車メーカーが主力車種だった高級セダン車の販売台数の伸び悩みで苦戦する中、
オフロード車の「パジェロ」で第1次レクリエーショナル・ビークルブームに乗る。
ただでさえ乗用車が売れない状況にもかかわらず、車体価格の高い「パジェロ」が納車待ちの
大ヒットなり、三菱自動車の業績は急上昇。
当時、三菱自動車はバブル崩壊に負けなかった「優等生企業」とされ、株式市場ではRVブームに
乗り遅れて業績が悪化していたホンダを三菱自動車が救済合併するのではないかとも囁かれた。

しかし、1996年にRVで出遅れていたホンダが「ステップワゴン」を発売して大ヒットを記録し、
ワゴン車を中心とする第2次RVブームが到来。
「パジェロ」の成功体験から抜け出せなかった三菱自動車は、このブームに乗り遅れ、業績は急降下する。
皮肉にもバブル崩壊直後には三菱自動車が救済合併するのではと言われていたホンダに飲み込まれるとの
噂まで駆け巡った。
https://maonline.jp/articles/archives_mitsubishi_motors_200618?page=2