「日本女子に『韓国っぽ』現象」K-POPから服に化粧、眞露カエルも

近ごろ都に流行るもの

歴史認識や政治外交面では軋轢(あつれき)もある隣国だが、カルチャーへの評価は全く別物だ。
K-POPアイドルの美しさとパフォーマンスに魅了された日本女子の間で、韓国人風の装い「韓国っぽ」が浸透している。
ギリギリまで脚を出すミニボトムやフリル、リボンなどの装飾、肌の透明感や切れ長の目を演出したメークは、格好良さとともに甘さや色っぽさを感じさせる。日本のストリートファッションに波及し、韓国コスメも活況だ。

トレンドの中心 東京からソウルへ

「韓国っぽ」「Kぽドル(K-POPアイドルの略)顔になりたい」…。

そんな見出しでソウル発の旬なカルチャーを伝えているのが、20代女性読者が中心の月刊誌「mini」(宝島社)だ。
平成12年創刊のストリートファッション誌。
「アジアのトレンドは原宿(東京)が中心でしたが、今はソウル。流行が日本に入ってきて、『韓国っぽ』のようなギャル語で親しまれるようになっている」と見沢夢美(みさわむみ)編集長。

自身が大のK-POP好きであり、7年前から韓国を特集。
近年は毎年「まるごと1冊韓国」号も発行し、韓国ブランドの服やコスメ、ドラマ&映画、食、旅などを網羅して「韓国が好きすぎるんよ~♡な気持ち、爆詰め」(昨年11月号より)と伝えている。

世界的に活躍する4人組女性グループ「BLACKPINK」に代表される、ダンスと歌唱力と「圧倒的な美」が好きの大前提という。
「日本のアイドルは親しみ系なのに対して、韓国は完璧に完成された姿で出てくる。好みの話ですけど、韓国っぽいものに憧れる日本人が増えたのは間違いない。
同じような服が着たい、メークがしたいとの関心に応える誌面作りをしています」と見沢編集長。

そして、「でも」と続けた。「日本人とは骨格や肌が、違うと思うんです。腰高で脚が長く陶器のような肌。そうではない韓国人もいますが、違いはあるように感じる」。
なるほど、「韓国っぽ」といわれたらうれしいわけだ。

https://www.sankei.com/article/20240210-W7ZSSHAC5BP2ZPOW5CF74EES7A/