他人の結婚式に出たくない若者たち「コスパだけでなくタムパも悪い」


〈私は正直、結婚祝いを友人にあげる意味がわかりません〉〈他人の結婚式で感動したとか言ってる人にもモヤモヤします。/私はケチで冷たい人間なのでしょうか〉──20代の女子学生によるこんな投書が読売新聞の連載「人生案内」に寄せられ(11月24日付)、「これが令和の若者の考え方というものか」と話題になった。結婚のあり方が時代によって変わる以上、結婚に対する意識も世代によって違うだろう。

4〜5年前に“婚テロ”という言葉も話題になりましたが、知人の結婚報告に敏感になる未婚女性は一定数います。一昔前は『結婚しました』と葉書を送っていたものが、SNSで気軽に結婚報告がなされる。価値観の多様化で、『みんなで“いいね”を押し、おめでとうとコメントするやりとりの意味がわからない』と感じる人が増えているんです。中には、“突然”“身近で頻発”する結婚報告に『裏切られた』『指輪の画像を見せられて心臓止まりそうになった』と傷つく人もいます」

「土日の貴重な時間が、知人とはいえ結婚式に出るだけでまるまるつぶれるのがもったいないと考える人が増えています。そうした人たちも、趣味の繋がりは大事にする。つまり結婚式は“タムパが悪い”んですね。何に時間を使うかの問題です」(牛窪氏)

結婚式が“是非参加したい”ものではなくなったことで、招待状の送り方にも変化が見られるようになった。牛窪氏は続ける。

「今、招待状を“いきなり送る”のが乱暴だと捉える人が増えています。普段から仲良くしているわけではない場合、圧力を感じさせてしまうから。同様に、みんなの前で一律に結婚式の案内をされることを嫌がる人も多い。最近では、招待したい人に事前にスケジュールや温度感を確認してから招待状を送る人が増えています」

https://www.news-postseven.com/archives/20211213_1713207.html