アジフライが全国的に話題だ。後述するように、福岡をムーブメントの発信地として、新感覚のアジフライを提供する店が大都市を中心に日本各地へと広がっている。

アジフライといえば、定食や居酒屋メニューの定番ともいえるが、今なぜ注目されているのだろうか。

■「アジフライの聖地」長崎県松浦市で獲れる真アジ

 酒肴新屋敷の場合、アジの水揚げ量日本一(西日本魚市統計)を誇り、今や「アジフライの聖地」とも言われる長崎県松浦市で獲れるアジを使っていることが売りであり、人気を集める理由になっているという。

 フライに使われる松浦のアジは「真アジ」で、その多くは五島・対馬沖の暖流域を回遊し、年間を通して月1000トン以上の水揚げが安定的にある。

 松浦の真アジは2種類に大別され、1つは対馬海峡から五島海域の沖合を回遊していることから身が引き締まり、上品な脂がのっているもの。もう1つは養殖の盛んな伊万里湾内に住み着き、質の良いプランクトンを食べて育つことから、脂身の厚い濃厚な味わいになるという。

なぜ全国区に?福岡から「アジフライ専門店」が日本各地に広がったワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/87aa63fa171e1654a31c9bfe12b647f8a23cf9e3?page=1