安倍晋三元首相の銃撃事件を受けて、2022年8月に辞任した中村格前警察庁長官が、
2月1日付で日本生命保険の特別顧問に就任したことがわかった。2日、時事通信が報じた。
記事によると、日本生命は採用した理由について「豊富な知見や経験があり、政策立案や業務運営について助言する顧問として適任だと判断した」と説明しているという。
中村氏は鹿児島市のラ・サール高から東大法学部を経て、1986年に警察庁に入庁。2021年9月、長官に就任した。
2022年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を受け、警護に問題があったとする検証結果を公表したうえで引責辞任した。
「警察庁長官ともなれば、充実した “天下り人生” が期待できます。実際、過去の警察庁長官は、次々と大企業に天下りしているんです。
前任の松本光弘氏は、日本生命の特別顧問と第一三共監査役に。さらにその前任の栗生俊一氏は、ANAホールディングスや、三菱電機の顧問に就任しました。
警察庁のキャリアが天下りする際は “運転手つき” が必須条件、ともいわれているほど好待遇。
企業側は人脈と肩書き目的、そして何かあったときの “保険” として招いているので、仕事はとくにありませんよ。まさに夢のような職場です」(週刊誌記者)
中村氏をめぐっては、警視庁の刑事部長だった2015年、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者から性加害を受けたと訴えた件でも名前があがっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7fe2d21daee9db85854f61bfac6702b024c112e