都内の無人販売所で、“看板メニュー”ではなく、アイスクリームばかりが盗まれる被害が発生しました。
2か月間でアイスが盗まれる被害は7回にのぼり、被害額は1万4100円にもなるといいます。防犯カメラが、犯行の一部始終を捉えていました。
今月9日、東京・杉並区にある無人販売所をサンダル姿の人物が訪れました。店に入ると、すぐさま袋を取り、向かった先は「アイス売り場」です。
慣れた手つきでアイスを袋に入れていき、1つ300円するアイスを8個・総額2400円しますが、代金を支払うことなく店を出て行きました。
実はこの店では、猛暑が続いた8月からアイスが盗まれる被害が相次いでいるといいます。店は、同じ人物の犯行とみています。
被害に遭った店は「ギョーザ」の無人販売所です。しかし、その人物は名物のギョーザではなく、アイスだけを盗んでいるといいます。
今月2日にもサンダル姿で現れ、ギョーザには目もくれず、次から次へとアイスを袋に入れていきます。この日に盗まれた数は12個だといい、スプーンを取っていく姿も確認できます。
さらにアイスが売り切れていた8月27日には、何も取らずに店を出て行く様子も捉えられていました。2か月間でアイスが盗まれる被害は7回にのぼり、被害額は1万4100円にもなるといいます。
やさしい餃子事業本部 小山雅也代表
「意図的というか、計画的というのは、防犯カメラ見ていてもわかります。悩んでる姿がまったくない。『(アイスが)ほしい』という人たちにいかないので、それが悔しいですね」
店は今月、窃盗を防ぐため、店内に情報提供を呼びかける張り紙を設置しました。
しかし、14日、その人物が店を訪れると、張り紙を目にした途端、紙を剥がし、持っていた袋の中へと入れ、店を後にしました。店によると、14日以降、被害はないということです。
やさしい餃子事業本部 小山雅也代表
「防犯カメラもすごく鮮明に映ってますので。最近、無人販売の盗難が多い中で、『人がいないから、盗(と)れるのだろう』と安易でやっている方がいるなら、それは大きな間違い」
店は被害届を提出し、警視庁は窃盗事件として捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff2937141402962cb0898941c38e77507bb925d4