ウクライナ人の女性が、奈良市内の勤務先の管理職から、人格を侵害する発言を受け、ロシアの侵攻について「ウクライナも悪い」と言われるなどのパワハラを受けたとして、勤務先を提訴しました。
訴えを起こしたのは、航空運送業などを営む会社の奈良市内の営業所に勤めていたウクライナ人の女性(27)です。
訴状などによりますと、女性は2020年以降、別の部署の管理職から理不尽に叱責されるなどのパワハラを受けたと主張。
会社に対し、「安全配慮義務に違反した」として、約550万円の賠償を求めています。
(男性管理職の発言とされる音声)「野良犬と一緒。挨拶できひんやつは野良犬と一緒や」「人間的に気持ち悪い」。
さらにウクライナの刑法に触れる恐れがあるとして、女性がロシア関連の業務から外れていたことに対し、管理職に、「仕事を選ぶ人間」などとメールを送られたとも訴えています。
会社は「今回の件に関しては弁護士に対応を任せているので、コメントすることはできない」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9b4bd9d75c9a8d1e0bae7cdfef3e48c56b51ec9