給食大手シダックスは5日、食品宅配のオイシックス・ラ・大地による株式公開買い付け(TOB)に対し、反対することを同日の取締役会で決議したと発表した。
オイシックスによるTOBが成立した場合、「本来得られるはずであった利益が失われる恐れが高い」と主張した。
シダックスは食品関連事業を巡り、企業価値を向上させる可能性のある協業に関する「初期的な提案」を第三者から受けていると説明。
仮にTOBが成立すれば、協業の「公正な検討が妨げられる」とし、株主らにTOBに応募しないよう呼びかけた。
オイシックスはシダックス創業家側と連携の上、シダックス株の最大33・34%取得を目指し、8月30日から9月28日までTOBを実施している。(共同)