30日未明、岡山市内にあるギョーザの無人販売所に現れた男。
Tシャツに7分丈のパンツ、サンダル履き姿で、手には財布が握られている。

冷凍ケースの前で、腕組みをしながら品定めをしたあと、扉を開け、次々と商品を取り出していく。

取り出したのは、ギョーザ3箱とアイス2個。
合計金額は、3,600円。

「料金投入口にお金をお入れください。小銭も使用可能です」というアナウンスに従い、店の壁に設置された料金投入口に3,600円を入れるかと思いきや、男が入れたのは、10円玉1枚。

3,590円も足りないにもかかわらず、男は、まるで全額支払ったかのように、平然と店の袋に商品を入れて、店を出て行った。

ギョーザ泥棒の瞬間。

被害に遭った無人販売所は、8月にオープンしたばかり。

店は、無添加のこだわりギョーザが、あっさりと盗まれてしまったことに、憤りをあらわにする。

やさしい餃子事業本部・小山雅也代表「ちょっと悪質というか、10円だけという部分ではやりきれない、残念ですね。(ギョーザは)かなり手間をかけて作っている。10円では原価も回収できないので、本当に悔しい。社員一同、憤りを感じている」

ギョーザが盗まれた翌日、店のオーナーが料金箱の中を確認したところ、10円しか入っておらず、事件が発覚した。

男の姿をとらえたのは、不審者を自動追尾する防犯カメラだった。

店の担当者は、男の服装などから、犯人像を「サンダルで来ているので近所の方かなと」と推察する。

やさしい餃子事業本部・小山代表「逆に近所の方というのもショックは大きいですね。ちゃんとお客さんになってほしいと思う」

店は、警察に被害届を提出したという。

岡山放送