https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60678730T20C20A6L91000/

>JR東海は23日、名古屋市内で定時株主総会を開いた。株主からは2027年の開業が不透明になりつつあるリニア中央新幹線に質問が相次いだ。経営陣は明確な見通しには触れず、会場を後にした株主からは「納得できる説明がなかった」との声があった。

>株主からは真っ先に「リニアの現況を説明してほしい」といった質問が出たが、経営陣は静岡県との具体的な打開策については明言しなかった。
巣山芳樹副社長は総工費約9兆円というリニア建設の資金について「(政府からの)財政投融資の借り入れで既に確保しており、懸念はない」との見方を示した。


>総会後、取材に応じた静岡県から訪れた男性(69)は「大井川の水量を戻す技術的な疑問は解消されなかった」と話した。
大阪市に住む会社員の男性(50)は「コロナ禍で乗客がどれほど戻るか分からない。リニアが開業後に経営の重荷にならないか不安」と漏らした。
「リニアは納得できる説明がなかった。開業が遅れると採算が合うのか疑問で、できれば静岡側は譲歩してほしい」と、名古屋市の自営業男性(60)は話した。