山口県阿武町が、新型コロナウイルス対策で誤って1世帯に4630万円を過剰に給付し、この世帯が返還を拒んでいる問題で、町が世帯主を相手取り、全額の返還を求めて提訴する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。12日に町議会臨時会を開き、提訴に関する議案を提案する見通し。

給付金は、低所得世帯を支援する事業。町は4月8日、この世帯に、町内で支給対象となっている463世帯分の給付金を誤って過剰に振り込んでいた。

 町は繰り返し返還を求めたが、世帯主から「金は別口座に動かし、元に戻せない。罪は償う」と伝えられていたという。