https://npn.co.jp/article/detail/200020495

誰にもあげたくないほどの好物を持っていることは珍しくはないが、海外ではそんな好物を持った男が、とある犯罪を引き起こした。

 イギリス・チェシャーで親友がカレーの缶をこっそり食べたことに腹を立て、46歳の男が親友に危害を加えた事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『The Daily Star』と『METRO』、『Mirror』などが3月29日までに報じた。

 報道によると、男はカレーが大好物だったという。2021年2月、親友の男性A(年齢不明)が男の自宅に遊びに来たが、その際、Aは男に特に了解を得ず、男の家にあった缶入りのチキンカレーを食べたそうだ。

 男は激怒。当日のやりとりは不明だが、後日、男はAに復讐をした。男は「サイダーを一緒に飲もう」と言ってAを自宅に招き、Aが家に入った瞬間に手を粘着テープで縛って動けないようにしたそうだ。

 そのまま男はAを家の外に連れ出し、「ここに泥棒がいる」などと叫んでAを引き連れながら家の周りを何度も歩いて回ったそうだ。その後、男は再びAを自宅に連れて帰り、棒で殴り、ナイフで切りつけ、できた傷口に漂白剤を注ぐなどした。Aのけがの程度は不明である。

 Aは解放するように何度も懇願したが男は聞かなかった。最終的にはAは手を縛られてから約2時間半後に解放されたそうだ。男は「警察に言うな」などと警告したが、その日のうちにAは自身の父親に事件について話し、事件の翌日に男は逮捕された。

 2022年3月25日に男の裁判が行われ、男には32カ月間の刑務所行きと190ポンド(約3万円)の訴訟費用の支払いを命じられた。なお、男は今後10年間、Aに近づくことは許されない。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「カレーを食べられただけでよくそんなひどいことができたものだ」「親友に手を出すとはよほど腹が立ったのだろう」「もしかしたらカレーは高価で貴重だったのかも」「暴行の仕方が異常すぎる」「この男はやりすぎだが、自分にとって大事な領域にズケズケと入り込む人には腹が立つ」などの声が挙がっていた。

 勝手に好物を食べられることがどれほど屈辱的だったかは本人にしか分からないが、どんな理由があるにせよ、人に危害を加えることは許されない。