大阪市消防局の救急隊員3人が、救急搬送後に救急車で消防署へ戻る途中、アイスクリームを購入し、通行人から注意されると赤色灯をつけサイレンを鳴らして立ち去っていたことが5日、分かった。
消防局は私的な買い物をした上、緊急時以外にサイレンや赤色灯を使用して市民の信頼を損なったとして、3人を訓告などの処分とした。
消防局によると、救急隊員3人は2020年12月8日夕、消防署に戻る途中にアイスクリーム店近くに救急車を止めて、うち2人が店でアイスを購入した。
通行人から「なぜ救急車を止めてアイスを買っているのか」ととがめられると、隊員らは救急車でサイレンを鳴らし赤色灯をつけて発進し、数百メートル走行した。
通行人が同日、消防局に連絡した。隊員らは内部調査に「できるだけ早くその場を離れたかった」と話しているという。
消防局は熱中症対策や体力維持を目的とした水などの購入は認めているが、アイスは私的な買い物に当たると判断した。3人の処分は21年2月。(共同)