[東京 4日 ロイター] - しまむらの鈴木誠社長は4日の決算発表会見で、最近の原材料高や円安を受けて、今年の秋冬物を一部値上げする考えを示した。値上げ幅は1点あたりの平均単価で3─4%程度とする予定。「これだけ急激に引き上げるのは、過去を振り返ってもないと思う」という大幅値上げとなる。

鈴木社長によると、現在展開している春夏物は商品調達も為替も手当て済みのため、足元の市況変動の影響は軽微。影響を受ける秋冬物も「例えば短期的に5%も10%も上げるのは難しい。おそらく上げても3─4%に収まるのではないか」と述べた。

同時に発表した23年2月期の営業利益見通しは、前期比5%増の521億円と前期に続いて最高益を更新する計画。値下げの抑制や秋冬物の一部値上げで、利益を確保するとしている。売上高見通しは4%増の6066億円。

(基太村真司)