ウクライナ駐日大使が会見 “避難民に住まいや仕事 学校を”


ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が都内で会見を開き、ロシア軍による攻撃を非難するとともに、日本が受け入れるウクライナからの避難民の生活の支援に、全力をあげる考えを示しました。

1日、都内で記者会見をしたコルスンスキー大使は、ロシア軍の侵攻について「ロシアはおそらく2、3日でウクライナが敗北すると思っていただろうが、われわれは反撃し、一部の地域を解放し始めている」と述べ、首都キーウ、ロシア語でキエフ周辺や第2の都市ハルキウ、ロシア語のハリコフなどでウクライナ軍が反撃し、ロシア軍を後退させている地域もあると訴えました。

そして、ロシア兵による金銭の略奪や性的暴行が報告されていると指摘したうえで「もはやロシア軍は兵士とは呼べない。彼らは人としての名誉もなく、人命や人権への尊重もない」と非難しました。

さらに、ロシア軍が一時占拠していたチョルノービリ原子力発電所、ロシア語でチェルノブイリ原子力発電所では日本との協定に基づいて供与されていた機材も略奪されたと訴えました。

また、日本に対しては、さまざまな支援があったとして、「政府と国民の皆様に心から感謝する。多くの方から共感や支援をいただいた」と述べ、感謝の意を示しました。

そのうえで、来週には、ポーランドに避難したウクライナ人が新たに来日するとしたうえで「在日ウクライナ人とも協力し、日本での住まいや、仕事や学校、日本語の勉強などできるかぎりのサポートをしたい」と述べ、避難の長期化にも備え、日本での生活の支援に全力をあげる考えを示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220401/k10013563031000.html