ニューヨーク州ヨンカーズの警察は3月14日、67歳のアジア系女性を125回以上殴打した容疑者を逮捕したと発表した。

【動画】監視カメラにうつっていた映像(注意:暴力的なシーンが含まれます) 
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tps://youtu.be/0GRI7u0hcOc&t=20

事件は、3月11日午後6時頃に発生した。警察が公開した監視カメラの映像には、女性の後に続いて建物に入った容疑者が、
被害者の頭や体を125回以上殴った後に足で7回踏みつけ、さらに唾を吐きかける様子が納められている。

女性は、頭や顔に打撲や裂傷を負って病院に運ばれ、顔面骨折や脳内出血などで入院しているが、容体は安定しているという。

 アメリカでは、新型コロナウィルスの感染が拡大した2020年以降、アジア系を標的にしたヘイトクライムが相次いでいる。
先月末には、マンハッタン中心部で、2時間のあいだにアジア系の女性7人が暴行される事件も起きた。
被害にあったのは19歳から57歳のアジア系の女性で、のちに逮捕された28歳の容疑者とは面識がなかったとされている。

 被害にあっているのはアジア系の女性だけではなく、2020年には日本人ジャズピアニストの海野雅威さんが、ニューヨークの地下鉄で暴行を受け、重傷を負った。

 この2年間で1万件を超えるアジア系へのヘイトクライムが報告されているアメリカでは、オリヴィア・マンやケン・チョンといったアジア系のセレブたちが立ち上がり、人種差別的暴力に反対する活動を展開。
また、アメリカでも高い人気を誇る韓国の音楽グループBTSは昨年3月、ヘイトクライムに反対するコメントを公式ツイッターで発表、100万回以上リツイートされた。