アシュラムもバグナードも立場も心境もどんどん変わってゆくからな
結局、二人ともベルドの側近時代が一番幸せだったように思える

自分らが上に立つようになってから、アシュラムは、どうせ俺がトップになってもベルド陛下に及ばないみたいな
コンプレックスとか引け目があったし、カシューにも負けて、完全に一時期、自信喪失で陰に籠ってたし

バグナードは、「俺、自分の事しか考えたくないから、人の上に立つのなんて向いてないんだけどな」って自覚していたっぽい
根っからの悪だったというより、立場上、”黒の導師”という”怖そうな悪役”を演じていたように見える
グローダーみたいに、ある程度、自分の目的の為に役立ちそうな駒も一応いたから、こいつを恐怖で支配するために、怖そうに見せかけておくか、みたいな

こんな感じでどう考えても二人ともベルドの臣下時代よりも精彩を欠いた感じ
ルゼーブとショーデルは素のまんまで、ただの悪党って感じだけど

アシュラムはマーモ帝国が滅亡する最後の最後に、俺は新天地で俺なりの暗黒の王になってやる、みたいな感じに吹っ切れたけど
それからほどなくして、バルバスとの肉体争奪戦が始まってしまい、眠ってしまう皮肉