1欄:「移転−移転派」vs「抹消−名変−移転派」
3欄:「順位変更派」vs「順位放棄派」

1欄「移転−移転派」の拠り所は「申請件数最小」という一点だけなのに対して「抹消−名変−移転派」の拠り所は「登録免許税最小」と示された事実関係(譲渡担保を解除したこと、登記識別情報を失念していたため本人確認情報を作成したことetc)に即して解答してることだから「抹消−名変−移転派」の方が有利な気がする。
実務でも譲渡担保は甲区とはいえ担保権という認識だから除去してから所有権移転するのが常識的な取り扱いだしね。(登記記録に譲渡担保が残ってる不動産は傷モノ扱いで融資が通りにくい)

3欄「順位放棄派」の拠り所は「登録免許税最小」なのに対して「順位変更派」の拠り所は問題文に「事実関係9に基づいて当事者が作成して押印した順位変更契約書」が存在すること。
「順位放棄派」の主張はこの順位変更契約書の中身が順位放棄する旨記載されてるのことだけど別紙に順位変更契約書が存在しない以上あくまで想像(妄想)の域を出ないからちょっと弱いかなという印象。
順位を変更する契約と順位を放棄する契約は別物だしいくら配当が同じになるからといっても順位を放棄した事実がない以上、登録免許税が高くなっても順位変更が正解になるんじゃないかな。
当事者の意思も順位変更だろうし順位放棄したいなら順位放棄契約書を作成するだろうしね。

印象としては「移転−移転派」と「順位放棄派」は「申請件数最小」「登録免許税最小」というキーワードに固執するあまり、当てはまる申請方法を無理矢理探してきてありもしない事実をこじつけてるだけかなと。

ただそれぞれ自分の考えが正しいと思ってるからこの論争は合格発表まで、あるいは合格発表があった後もダラダラグダグダと続いていくんだろうね。