鍛造は脱炭や炭素移動の起きる温度までの加熱はしないでやるものだ
当然折り返すなんて事もその前段階である「鍛錬」で終わってるからやらない
そして鍛冶屋が買う「刃物鋼」は基本的に何であれ製鋼メーカーの段階で鍛錬レベルまでの工程は終わってる
最低限の鍛造に相当する部分すらロール圧延で済まされてるから型抜き削って焼き入れるだけで最低限の製品は作れるし
さらに追加で鍛造する事で(鋼種次第では)物性の向上もあるから高級品はさらに打ち延べるだけの話
付け鋼の刃物は鍛接してからが鍛造、本焼きの和包丁ですら鍛造の前に素延べと言う粗整形工程がある
鍛造と言う工程だけ切り離して見ればクラッド材だろうが付け鋼だろうが無垢材だろうがやる事は同じ
刃金が同じで鍛造工程でしっかり正しい手のかかった物ならクラッドでも無垢でも関係無く同等になる
(焼き入れ失敗とか鍛接工程でオーバーヒート脱炭とかの論外のマイナス要素は当然別問題)

だから「割り込みは安物」とか「騙すカス」とかは言ってる本人の馬鹿さの証明となる
割り込みだから安物なんじゃなく、クラッド材打ち抜いて焼き入れるだけの物が安物だと言う区別がついていないからだ

それにニッケルは炭素を溶解する性質が鉄と比べて無視できるほど弱いから脱炭にはカバー効果こそあれ助長はしない
塩は水に良く溶けるが油には溶けないのと同じ理屈